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栃木SCが1年でのJ2復帰に向け絶対手放せない選手トップ5

栃木SC 写真:Getty Images

11月10日に全38節を終えた2024明治安田J2リーグ。直近2シーズンはいずれも下位に低迷しながらJ2の座を守り抜いてきた栃木SCだったが、今季は第36節が終了した時点でついに8年ぶりのJ3降格となってしまった。

開幕から2連敗スタートとなった2024シーズンの栃木は、第3節から連勝したものの思うように調子が上向かず、第8節にはジェフユナイテッド千葉に8失点の大敗を喫するなど6連敗を含む13戦未勝利と長いトンネルから抜け出せないまま前半戦を終えた。後半戦のスタートは2連勝で息を吹き返すかに見えたが、その後は僅差の敗戦が重なり勝ち点を積み上げられず終盤戦へと突入。第32節以降は4戦無敗と粘りを見せたが、第36節で清水エスパルスに敗れ相手がJ1昇格を決めるなか自チームはJ3降格と明暗の分かれる結果となっていた。

当然来季は1年でのJ2復帰を目指すことになるが、今季のチーム得点王であるFW南野遥海やサイドで存在感を放ったMF石田凌太郎はいずれもJ1クラブから期限付き移籍中の選手であり現時点で去就は不明。そのほか注目の若手も多くいるが、降格となったことで他クラブへ移籍してしまう不安は拭えない。それだけに今冬、強化はもとよりどれだけ戦力を維持できるかがJ2復帰のカギとなるだろう。もちろん、いずれの選手も重要な戦力であることに変わりはないが、ここでは栃木が再昇格に向けて特に手放せない選手を5名ランキング形式で紹介していく(期限付き移籍中の選手は対象外とする)。※11月25日時点の情報に基づく。

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5位:小堀空

栃木の下部組織出身で2021シーズンにトップチーム昇格を果たしたFW小堀空。これまでのシーズンでは出場機会を徐々に増やしながらも得点を挙げられずにいたが、今季は32試合に出場し3ゴールをマークしている。

186cmの長身を活かしたプレーが大きな魅力。また、途中出場が多いながらも限られた時間で決定的な仕事ができる姿を見せてきた。栃木の前線では、今季のチームトップスコアラーであるFW南野がJ1ガンバ大阪から期限付き移籍中の選手であり、期限満了に伴いチームを去るのであれば小堀の重要性はさらに高まる。チャンスメイクで貢献したMF大森渚生やMF森俊貴らも欠かせない戦力だが、得点への期待と下部組織出身の21歳という将来性も考慮して手放せない選手5位とした。


奥田晃也(V・ファーレン長崎所属時)写真:Getty Images

4位:奥田晃也

今季新たに栃木SCへ加入したFW奥田晃也。複数のポジションを高いレベルでこなせるユーティリティ性を活かし、即戦力として開幕戦からピッチに立ち続け33試合に出場。2つのゴールとチームトップとなる4つのアシストを挙げる活躍を見せた。

丁寧なラストパスやクロスで多くのチャンスを創出。今季の総得点数は「33」と必ずしも得点力が高いとは言えないチームで極めて重要な役割を担った。過去Y.S.C.C.横浜に所属しJ3を戦った2017~2019シーズンには3年で14ゴールをマークしており、来季に向け得点源として計算が立つ選手ともいえることから手放せない選手4位とした。


3位:ラファエル

2023年夏に栃木へ加入したDFラファエル。2年目の今季は32試合に出場し、チーム内においてフィールドプレーヤー中もっとも長い出場時間であることからも、いかに必要不可欠な存在だったかが窺い知れる。

188cm・88kgという強靭なフィジカルを誇り、空中戦はもちろん地上戦でもタイトな守備で相手のチャンスを潰す。また、攻撃でもセットプレー時などで前線のターゲットとして存在感を発揮。第28節のヴァンフォーレ甲府戦では、流れの中から前線へ顔を出し柔らかいクロスから強烈なヘッドを叩き込んで一時同点に追いつくゴールを挙げている。まぎれもない守備の中心選手であることに加え、攻撃でも頼もしさを見せたことから手放せない選手3位とした。

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名前大島俊亮
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