昨2023シーズンのJ3リーグを2位で終え、5年ぶりのJ2復帰を成し遂げた鹿児島ユナイテッド。前回のJ2挑戦はわずか1年で降格となったことから定着を果たせるか注目されたが、残念ながら第36節(V・ファーレン長崎戦1-4)の結果を受け今回も1年でJ3へ戻ることが決まった。今季は前半戦の終盤から後半戦の頭まで5戦負けなしと、一時好調に転じるかとも思われる時期もあった。しかし、第22節以降は8連敗を含む11戦未勝利と勝ち点を積み上げることができず降格圏から抜け出せないままシーズンを終えた。
再びJ2に返り咲きを果たすため、来季に向け改めて補強を含め陣容を整える必要がある。そんななか、すでに複数の選手の退団が発表され、その中には今季チームトップスコアラーのFW藤本憲明や長くチームを支えたMF五領淳樹といった選手も含まれている。ここからさらに期限付きで獲得していた選手たちが所属元へ戻るのであれば、来季はメンバーが大きく様変わりすることも十分考えられる。その上で重要なのが、他の主力選手たちをチームに留めることができるかだ。もちろん、退団が発表された選手たちも含め今季苦しいシーズンを共に過ごした選手たちはいずれも重要な戦力に違いないが、ここでは特にJ2復帰に向け手放せない選手を5名ランキング形式で紹介していく(期限付き移籍中の選手は対象外とする)。
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5位:米澤令衣
直近2シーズンは怪我の影響によりゲームに絡めない期間もあったFW米澤令衣。それでも2022シーズンは26試合に出場し12ゴール5アシストを挙げ、2023シーズンの怪我から復帰後は18試合で8ゴール1アシストと攻撃の要であり続けた選手であることは間違いない。
今季は開幕からスタメン出場を続け、第9節までに2ゴール2アシスト。序盤戦思うように勝ち点を積み上げられないチームにとって貴重な得点源となっていたが、7月にクラブより負傷の発表がなされ9試合の出場に留まっていた。2019年のJ3降格から今回のJ2昇格までを知る選手の1人であり、その間変わらずチームでも上位の得点数を挙げてきた稼ぎ頭。本来であれば最も手放せない選手と言えるが、今季出場したゲーム数から他の選手の活躍を鑑みて5位とした。
4位:福田望久斗
昨年18試合に出場し3ゴール1アシストの活躍でJ2昇格に貢献したFW福田望久斗。今季はJ2の舞台でもその能力が十分に通用することを証明し、シーズン途中の怪我による離脱もあったが24試合で3ゴール1アシストと結果を残した。
果敢なドリブルによる仕掛けからのチャンスメイクやゴールで存在感を発揮。また、前線のプレスからも得点に結びつけるなど積極的な姿勢は守備にも表れている。攻撃面ではベテラン選手の活躍が目立った鹿児島にとって、頼もしい選手であることは間違いない。リーグ戦終了後、そんな前線を支えたベテラン選手の退団が複数発表されていることから、一層福田の重要性は増した。他クラブから声がかかっても不思議はないが、鹿児島の次世代を担う選手の1人として自身初のJ2でも輝きを放っていたことから手放せない選手4位とした。
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