Jリーグ 町田ゼルビア

元町田・鄭大世はメンタル弱かった「僕がチームに悪影響与えた」背景語る

鄭大世氏 写真:Getty Images

 FC町田ゼルビア、清水エスパルスなどJリーグ複数クラブを渡り歩いた元北朝鮮代表選手の鄭大世氏が、自身のプレースタイルや性格を分析。監督にとって扱いにくい選手だったという認識を示した。

 同氏は朝鮮大学校をへて2006年に川崎フロンターレへ入団。ドイツのVfLボーフムやケルン、韓国1部水原三星、アルビレックス新潟など日本国内外の複数クラブでプレーしたほか、2010年には北朝鮮代表の一員として南アフリカW杯に参戦。2021年から2シーズンにわたり町田でプレーした後に現役を退き、現在はサッカー解説者として活躍している。

 そんな鄭大世氏は韓国紙『中央日報』のインタビューで現役時代の思い出を振り返った際、以下のようなコメントを残している。

 「相手の守備陣を突破してゴールを決めるブルドーザーのようなプレースタイルでしたけど、メンタル面は弱かったですね。試合に出た時はとても嬉しかったですけど、ベンチにいるときは地獄みたいでした。気持ちが不安定になって、感情が高ぶって泣いてしまったんです。ただ、家族やチームメイトのためにひとりの人間として成長したと、自信を持って言えますよ」

 その鄭大世氏は先月、韓国のテレビ番組『キック・ア・ゴール』に出演。女性タレントで結成されたサッカーチームの監督を務めていた。それだけにひとりの監督という立場から学ぶことがあったという。

 「監督になってチームを率いていくうちに、監督の気持ちが分かりました。僕のような感情をコントロールできない選手は、チームの雰囲気に悪影響を与えることに気づきましたね」