現地時間8月3日、オランダ1部フェイエノールトへの加入が発表された日本代表FW上田綺世は、クラブ史上最高額となる移籍金900万ユーロ(約14億1000万円)で2028年までの5年契約を結んだ。7日の入団記者会見では、同クラブを選んだ理由の1つとして「UEFAチャンピオンズリーグ(CL)でプレーしたい」ことを挙げている。
しかし、フェイエノールトには素晴らしいストライカーが既に存在する。メキシコ代表FWサンティアゴ・ヒメネスだ。昨2022/23シーズンに同クラブに加入したヒメネスは主に3トップ中央でプレーし、リーグ戦8試合連続ゴールを決めるなど点取り屋としてチームのリーグ優勝に大きく貢献。1年目から結果を残したことでチームメイトからも信頼されていることだろう。
ヒメネスが上田にとって最大のライバルになることは間違いない。ここでは、両選手の2022/23シーズンの成績や代表経歴、そしてプレースタイルについて比較してみよう。
上田のベルギーでの躍進
1998年8月28日に日本で生まれた上田は、身長182cm体重76kg。昨年7月に鹿島アントラーズから完全移籍したベルギー1部のサークル・ブルッヘで、昨2022/23シーズン41試合に出場して22ゴール2アシストを記録した。内訳はリーグ戦40試合で22ゴール2アシストと国内カップ戦で1試合の出場だ。
シーズン開幕から先発出場してベルギーデビューするも、10試合で2ゴールと序盤は苦しんで先発から外れることがあった。しかし、2022年のFIFAワールドカップカタール大会を前に調子を取り戻し、チームのトップスコアラーにまで大成長。終わってみれば、リーグの得点ランキングで2位に入り込んでいる。
ヒメネスの昨シーズンの貢献
一方、2001年4月18日にメキシコで生まれたヒメネスは、身長182cm体重69kgと上田に体格がとても似ている。昨2022/23シーズン加入初年度のフェイエノールトで公式戦45試合に出場して23ゴール2アシスト。内訳はリーグ戦32試合で15ゴール2アシスト、UEFAヨーロッパリーグ(EL)9試合で5ゴール、国内カップ戦で4試合に出場して3アシストだ。国内だけでなく、欧州の舞台でも結果を残した。
シーズン序盤は適応に苦しみ途中出場が続いたものの、終盤にはレギュラーを掴み不動のエースストライカーにまで成長した。前述したリーグ戦8試合連続ゴールに加え、最後の10試合では9ゴールを決める活躍で優勝に大きく貢献。リーグの得点ランキングでは4位に入り込んでいる。
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