Jリーグ 浦和レッズ

暴徒化浦和サポの恫喝音声流出「土下座しろ」暴力なしで処分も厳罰要望殺到

浦和レッズのゴール裏 写真:Getty Images

 浦和レッズは3日、天皇杯4回戦・名古屋グランパス戦後のサポーター暴徒化を受けて声明を発表。ピッチに乱入したサポーターに対して厳重注意や複数試合の入場禁止処分を科したが、声明発表後に浦和サポーターによる恫喝音声がネット上で拡散され、波紋を呼んでいる。

 CSアセット港サッカー場で開催された一戦では、浦和が0-3で完敗。試合後に多くの浦和サポーターがピッチに乱入すると、警備員やスタッフの制止を振り切って緩衝帯を突破。名古屋サポーターの横断幕を強奪したほか、一部で両クラブサポーターによる殴り合いも発生。警察が出動するなど、スタジアムは異様な雰囲気に包まれた。

 浦和は3日夜に「浦和レッズサポーターによる違反行為について」と題して声明を発表。立ち入り禁止エリアへの侵入を主導したサポーター、立ち入り禁止エリアへ侵入したサポーターを統括するリーダーに対して「浦和レッズの出場する複数試合で入場禁止」という処分を科しているが、ネット上では処分内容の甘さが相次いで指摘されている。

 そんな中、X(旧ツイッター)では浦和サポーターとみられる複数の人物による音声が拡散。およそ1分間の動画では「土下座しろ」「ほんとだっせーよな」「幕燃やせよ」「この野郎」といった恫喝ととれる肉声が収められている。それだけに「厳罰を望む」「処分甘い」「何が安心安全のスタジアムなんだよ」「これは犯罪」などの声が上がっている。

 なお浦和側の説明では、両クラブのサポーターが和解し、暴力行為はないという判断のもとでの処分になったという。しかしX上では、浦和サポーターが警備員を押し倒す瞬間を捉えた動画が流出。関係各所は引き続き調査を行っているが、追加の処分を望むファンの声は多い。