かつてガンバ大阪でプレーしていた日本代表FW中村敬斗は、今季終了後にMF鎌田大地の後釜としてオーストリア1部LASKリンツからブンデスリーガ(ドイツ1部)アイントラハト・フランクフルトへ移籍する可能性が報じられている。そんな中、リンツの監督が今月3日の今季最終戦後に同選手の去就に言及した。
中村の去就については、これまでMF三笘薫所属ブライトンやMF久保建英擁するレアル・ソシエダ、リバプールなど複数クラブからの関心が伝えられていた。しかし英メディア『スカイスポーツ』オーストリア版が先月はじめに「フランクフルトがすでに中村の獲得を決めている」と報道。移籍金500万ユーロ(約7億5000万円)での獲得が濃厚と伝えられている。
リンツのディートマー・キューバウアー監督は試合後のインタビューで「中村のパフォーマンスを踏まえると、私にとって今季最高のプレーヤーは彼だ」と絶賛。同選手の今後について聞かれると「彼が来季も我々と一緒にいるのかどうかは分からない。もし彼が退団したとしても、彼にとっては幸せなことだ。彼はそれだけ素晴らしいクオリティが備わっている」とコメント。ステップアップ移籍の可能性が高いことを暗に認めた。
中村は2021年8月にガンバ大阪からLASKリンツへ完全移籍。2021/22シーズン途中から出場機会を確保すると、今季はオーストリア1部リーグ戦で31試合に出場して14ゴール7アシストをマーク。攻撃陣の主力選手としてチームをけん引したほか、今年3月には日本代表デビュー。今月3日のオーストリア1部プレーオフ最終節では62分からプレーしたものの無得点に終わっている。
また同選手は昨年8月にリンツとの契約を2025年6月まで延長。リンツのスポーツコーディネーターであるディノ・ブリッチ氏は先月、『スカイスポーツ』のインタビューで「我々は中村の強靭さとクオリティの高さを分かっていた。だから、今シーズンが始まる前に2025年6月まで契約を延長したんだ。この夏に何が起こるか、言い難いね。もしとんでもない金額のオファーが届いたら、スポーツディレクターのラドバン・ブヤノビッチも(中村の売却を)考えるだろう」と語っていた。
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