柏レイソル下部組織出身のFW伊藤達哉は、ベルギー1部シント=トロイデンVV(STVV)から2.ブンデスリーガ(ドイツ2部)FCマクデブルクへレンタル移籍。今年6月のレンタル移籍期間満了を前に、マクデブルク幹部が同選手の去就について語っている。
伊藤はSTVVで出場機会を減らすと、昨年1月にSTVVからマクデブルクへレンタル移籍。ハンブルガーSV時代の恩師であるクリスティアン・ティッツ監督のもと、今季リーグ戦ほぼ全試合でプレーし5ゴール5アシストをマーク。スーパーサブとしてチームのドイツ2部残留に大きく貢献している。
選手本人は今月はじめ、ドイツ誌『ビルト』のインタビューで「基本的には残りたいですね。来シーズンもマクデブルクの一員としてドイツ2部リーグでプレーできたらうれしいです」と残留の意思を表明している。
するとマクデブルクのマネージング・ディレクターを務めるオトマル・ショルク氏は今月末、ドイツメディア『Mitteldeutsche Zeitung』のインタビューで「我々は伊藤を引き留めたいので、彼に別れを告げていない。STVVとの交渉は進行中だ」とコメント。
「彼とSTVVの契約期間は2024年6月までと1年しか残っていないので、レンタル移籍期間の延長はない」と、完全獲得が既定路線であることを明かした。
一方STVVは今月、ヴィッセル神戸元監督のトルステン・フィンク氏を招へい。元日本代表FW岡崎慎司やFW原大智など10選手以上が契約満了やレンタル移籍期間満了による退団が確実とみられる中、立石敬之CEO(最高経営責任者)はベルギー紙『Het Belang van Limburg』のインタビューで、伊藤をはじめレンタル移籍中である選手の呼び戻しを検討していることを明かしている。
またフィンク新監督は岡崎の後釜について「私はカウンター攻撃で危険な存在になるような選手がほしい」とコメント。「日本人選手を何人か連れてくることができればと思っている」と語っているほか、ベルント・ホラーバッハ前監督が志向していた守備重視戦術からの大幅転換を示唆している。
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