5月27日~28日にかけて行われた、2023明治安田生命J1リーグの第15節。上位勢が軒並み勝ち点の積み上げに成功する中、下位勢では最下位ガンバ大阪が長いトンネルを抜け出し今季2勝目を挙げ、降格圏脱出に向けて1歩前進を果たした。
ここでは、白熱した試合の多かったJ1第15節で活躍した選手たちを、ベストイレブン形式で紹介していく。
GK:西川周作(浦和レッズ)
京都サンガを相手に2-0と完勝した今第15節の浦和レッズ。しかし、スコアで見るほど簡単な勝利とは言えない内容だったことも事実。危うい場面も多くあったこの試合において、改めて「頼りになる存在」であることを証明したのがGK西川周作だ。意表を突くフリーキックにも冷静な対処を見せ、さらにゴール前の混戦でもボールを掻き出すなど、終始高い集中力で無失点勝利に貢献した。
DF:佐々木翔(サンフレッチェ広島)
直近は2連敗と、やや失速の見られたサンフレッチェ広島だったが、今第15節では湘南ベルマーレを相手に1-0と接戦を制した。1点を巡る攻防となったこの試合。結果的にクリーンシートを達成した守備陣の奮闘ぶりが目立った。特に、DF佐々木翔の貢献度は計り知れない。守備では前線に入れて来ようとするロングボールを持ち前の強さと高さで弾き返し続け、攻撃ではパスカットから果敢に前に出ていき、唯一の得点を生んだPK獲得に至るまでのボール回しに関わるなど、貴重な勝ち点3を得る原動力となった。
DF:マリウス・ホイブラーテン(浦和レッズ)
京都サンガを相手に決定機も多く作られた今第15節の浦和レッズ(2-0)。守備陣の高い集中力が目立った試合のなか、特にDFマリウス・ホイブラーテンは終始身体を張ってゴールを守り続けた。試合開始早々、自陣のつなぎミスから生まれてしまったピンチには、身体を投げ出す決死のシュートブロック。さらに終盤では、京都のFWパトリックとの1対1でも譲らない強さを見せ、完封勝利に大きく貢献した。
DF:登里享平(川崎フロンターレ)
直近は2連敗、上位勢を追いかける上でこれ以上の連敗は避けたい今第15節の川崎フロンターレ。そんな状況で迎えた柏レイソル戦では2-0と完勝した。複数の側面で存在感を示していたのがDF登里享平だ。1点リードで迎えた前半終了間際、MF脇坂泰斗の落としに素早く反応し、矢のような鋭いシュートでゴールを奪ってチームにさらなる勢いをもたらした。ところがゴール後、セレブレーションの影響か左肩を負傷。状態が心配される中、なんとそのまま後半も戦い抜いた。ベテランの意地ともいえる試合への執着ぶりで、次節以降のチームも必ずや勢いづくことだろう。
MF:米本拓司(名古屋グランパス)
今季ここまで、J1リーグで圧倒的な攻撃力を誇る北海道コンサドーレ札幌と対戦した今第15節の名古屋グランパス(2-1)。ボールを握られる時間も長い中、MF米本拓司の集中力と守備能力の高さは、札幌攻撃陣を大いに苦しめたことだろう。ずば抜けた危機察知能力の高さから、シュートブロックでピンチを防ぎ、中央からサイドまで素早くカバーする守備範囲の広さも見せ、矛盾対決を制する立役者となった。
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