
「読まれても、それを上回らなければならない」MF紺野和也
ー次節(5月3日J1第11節)はFC東京戦です。古巣対決は初めてですが、どういう気持ちですか?
紺野:やはり、負けたくないという気持ちは他チームと対戦するときよりも強いです。あとは「一緒に戦った選手と対戦する」というのは何か不思議な感覚だなというのもあります。でも、楽しみな気持ちが1番です。
ー今季のFC東京の試合ぶりを見て、去年との変化を感じるところはありますか?
紺野:アルベル(・プッチ・オルトネダ)監督の2年目で、基本的には去年積み上げたベースの質をさらに上げていく事に取り組んでいると思います。去年は主に[4-3-3]を使ってたんですけど、ここ数試合で[4-2-3-1]に変えているので、そこは去年とは違うところなのかなと思います。
ー昨2022年の5月3日も、ベスト電器スタジアムでのアビスパ福岡対FC東京でした。途中出場し(FC東京は)1-5で敗れましたが、アビスパをどう感じていましたか?
紺野:あの試合は多分開始2~3分(実際には4分)で失点してしまって。そこから自分たちのリズムが全然作れず追加点を食らって、というアビスパの良い時の試合運びをさせてしまったなという感じでしたし、シンプルに強いなと感じていました。
ー次節は(昨年と)逆の立場での試合ですが、やはり早い時間帯の先制点は大事になりますね。
紺野:そうですね、しっかり試合の入りから戦って、去年のように(試合の)入りとゲーム運びができれば良い戦いができると思いますし、勝てない相手ではないと思います。準備期間は短いですけど、チーム全体で話し合って良い方向に持っていければいいかなと思います。
ーFC東京の選手は、紺野選手の特徴をよくご存知なはずです。それに対して、どのように戦いますか?
紺野:(相手に)読まれていても、それを上回らないといけないと思います。自分のドリブルを消してくるんだったら、味方選手とのコンビネーションで崩していくのもありだと思いますし、左(足)を切ってくると思うので、縦に仕掛けて右足でクロスを上げるという場面を作ってもいいかもしれないです。相手がどのように対策してくるかは試合が始まってみないと分からないところもあるので、相手の対策に合わせて試合の中でいろいろ試しながらやっていければなと思います。
ー川崎戦ではDF湯澤聖人選手が負傷交代し、公式戦では初めてDF前嶋洋太選手と長い時間縦のラインを組みました。感触や反省点を教えてください。
紺野:初めてだったので、なかなか上手くコンビネーションができなかったんですけど、(前嶋)洋太と組む試合も増えていくと思います。そこはより話し合って、動き方だったりパスのタイミングだったりというのを良くしていかなきゃいけません。昨日の試合(川崎フロンターレ戦)で言ったら、右サイドのポジショニングでのローテーションで、自分がもう少し引いてボールを引き出しても良かったかなというのはありました。相手の遠野選手(FW遠野大弥)や登里選手(DF登里享平)をあまり困らせることができなかったというのは課題だったかなと思います。

「やるべきことを徹底し高いレベルでできるように」長谷部茂利監督
ー中3日で試合が続きます。複数失点が続いていますが、どのようなことをもう一度確認したいと考えていますか?
長谷部:ミーティングで修正したいポイントや意識、そういうことを伝え、最低限できることをやらなければならないと思っています。練習の中で動いて確認することはたくさんはできないと思うので、普段通り自分たちの試合への入り方をしながらも、少し確認して(不安な状態じゃなく)自信を持って試合に入っていけるようにしてあげたいなと、していきたいなと思います。
ー複数失点の3試合は自分たちの問題が大きいのか、それとも相手の攻撃が良かったのか、どんなふうにお考えですか?
長谷部:新潟戦(4月15日J1第8節アルビレックス新潟戦、3-2で敗退)は終盤の10分ぐらいですかね、そこでの自分たちのプレーが良くなかった。他(の時間帯)は良かったと思います。そこが悪いということと、札幌戦に限っては前半の立ち上がりにポンポンと15分ぐらいまでに2失点したことが良くなかったですね。昨日(川崎戦)も後半の立ち上がりに失点してしまったり、分かりきっていることでやられているので、そこをもっと意識高くやらなきゃいけません。
以前、昨年ですかね。序盤戦で前半10分までに失点を続けた時期があったと思うんですけども、そういう時と似てますよね。その時期からは抜け出したんですけれども、またそういう傾向が出ているので、もう1回そこは押さえていく。まあ時間帯で分ける必要はないんですけれど、簡単にやられないようにしなきゃいけないですね。
また、昨日のフロンターレに関しては、やはりボールを止める、運ぶとか、アタッキングサードに入っていくところが上手でしたよね。その辺は私が対戦前に話していた通り、やはり川崎の良さを持ち続けています。同じ選手たちが長くコンビネーションを取れているので、怪我人が復帰したことも含めてメンバーが揃うという意味でそういうところ(より川崎らしく)になってきているんじゃないかな。
ただ「相手が上手いから負けました」ではダメなので、それを防げるようになっていかなくちゃなりません。もう1つ2つ自分たちが成長しないと、やるべきことを徹底して高いレベルでできるようにならないといけません。
ー水曜日(5月3日)はFC東京戦ですけれど、今年のFC東京はどうご覧になっていますか?
長谷部:相変わらず前(線)のタレントというんですかね、この間(4月29日J1第10節、FC東京VSアルビレックス新潟戦)のオリヴェイラ選手(FWディエゴ ・オリヴェイラ)のシュートも素晴らしいものでした。チャンスの数はたくさんあるチームではないと思うんですけれども、でも攻守に渡って選手にタレントがいて、そこでプレーを完結できるというのがFC東京かなと思います。
ーFC東京戦に向けて、特に重視したい部分はありますか?
長谷部:やっぱり「簡単に崩される」「簡単にシュートを打たれる」ということを減らしたいですね。昨日(川崎戦)もやはりああやってペナルティエリアの中に侵入されて、という場面が結構あって、それが失点にも繋がっているので、ああいう場面を失くしたいですね。
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