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中村敬斗の移籍金18億円に!日本人選手所属クラブ関心でLASK幹部注目発言

中村敬斗 写真:Getty Images

 かつてガンバ大阪でプレーしていた日本代表FW中村敬斗は、今季終了後にオーストリア1部LASKリンツからのステップアップ移籍が噂されている。移籍先候補にプレミアリーグ(イングランド1部)の強豪リバプールやMF三笘薫所属のブライトン、MF久保建英擁するレアル・ソシエダなどが挙がる中、LASKリンツ幹部が同選手の去就に言及した。

 中村の去就に関しては英紙『テレグラフ』が今年1月に「リバプールとブライトンは、今季ここまで彼のプレーを見るために定期的にスカウト陣を送り込んでいる」と報道。2クラブにくわえてソシエダやFW伊東純也所属のスタッド・ランス、ブンデスリーガ(ドイツ1部)アウクスブルクなどからの関心も伝えられている。

 またオーストリア紙『クローネン・ツァイトゥング』は先月はじめに「リバプールは今後もLASKリンツの試合にスカウトを送り込むだろう」と、リバプールからの関心が冷めていない現状をリポート。昨年8月にLASKリンツとの契約を2025年6月まで延長した同選手の市場価値を500万ユーロ(約7億2000万円)と見積もっていた。

 すると、LASKリンツのスポーツコーディネーターであるディノ・ブリッチ氏は今季終了後に中村を放出する考えがあることを明言。英メディア『スカイスポーツ』のインタビューで「この夏に何が起こるか、言い難いね。もしとんでもない金額のオファーが届いたら、スポーツディレクターのラドバン・ブヤノビッチも(中村の売却を)考えるだろう」と語っている。

 またブリッチ氏は「我々は中村の強靭さとクオリティの高さを分かっていた。だから、今シーズンが始まる前に2025年6月まで契約を延長したんだ。彼はオーストリア1部リーグで最もエキサイティングなタレントであり、最高のウイングだ。それは彼のゴール数に反映されている」と、高額売却を見越して契約延長したことも明かした。

 さらに『スカイスポーツ』は同選手の去就について「ひとつだけはっきりしているのは、この日本代表選手の獲得を狙うクラブは懐を深くする必要があるということだ。現在、移籍金は少なくとも1200万ユーロ(約18億円)と言われている」と綴っている。

 中村は2021年8月にガンバ大阪からLASKリンツへ完全移籍。2021/22シーズン途中から出場機会を確保すると、今季はオーストリア1部リーグ戦で26試合に出場して13ゴール7アシストをマーク。攻撃陣の主力選手としてチームをけん引しているほか、今年3月には日本代表デビューも飾っている。