
MF:宇佐美貴史(ガンバ大阪)
5試合ぶりにスタメン復帰を果たしたガンバ大阪のMF宇佐美貴史。第9節の横浜FC戦では、これまで満足にプレーできなかった鬱憤を晴らすかのように、数多くボールに絡み躍動した(1-1)。前半早い段階で綺麗にゴールへ流し込む先制点を挙げると、その後も果敢にゴールを狙い続けた宇佐美。残念ながら試合を通してゴールマウスに嫌われ続け、追加点を挙げることはできなかったが、次節に十分期待できるだけのパフォーマンスを見せた。

MF:金子拓郎(北海道コンサドーレ札幌)
開幕からここまで圧巻の攻撃力を見せながらも、失点の多さも災いし思うように勝ち星を積み上げられない北海道コンサドーレ札幌。第9節も、2点を先行しながらゴール取り消しや交代枠を使いきってからの選手の負傷など、不運にも見舞われ引き分けに終わった(対アビスパ福岡2-2)。だが、そんな中でもMF金子拓郎の働きは際立っていたと言えよう。試合序盤から敵陣深く侵入して先制点を演出し、その他の場面でも中央を切り裂くドリブルを見せるなど存在感を発揮。リーグ屈指の推進力を見せつけた。

FW:アンデルソン・ロペス(横浜F・マリノス)
接戦となった首位ヴィッセル神戸との上位対決。これ以上離されるわけにはいかない王者横浜F・マリノスは、FWアンデルソン・ロペスの2ゴールを挙げる活躍で見事勝利を収めた(3-2)。2点を先行される難しい試合展開の中でも、ロペスは冷静に背後を突いた1点目でチームに活力を与え、終盤には高さのあるヘディングで逆転ゴールを挙げている。3試合連続ゴールを決めたストライカーに次節も注目だ。

FW:小野裕二(サガン鳥栖)
第9節、逆転勝利で2023シーズン3勝目を挙げたサガン鳥栖(対京都サンガ3-2)。1点を先行される中、即同点ゴールを挙げたFW小野裕二の働きは、結果的にゲームの流れを引き寄せる大きなものだったと言えよう。3点目の場面でも、小野はスローインを敵陣深くで受けアシストを記録。チームとしては最終盤に追加点を許し1点差にされる危うさもあったが、上位陣に食らいつくべく挙げた執念の勝利において、小野の2点に絡んだ活躍は称賛に値する。

FW:鈴木優磨(鹿島アントラーズ)
連敗を4で止めた鹿島アントラーズ。その勝利の立役者となったのは、当然と言うべきかFW鈴木優磨だった。前節ではサポーターに想いをぶつけ涙を流したエースが、今第9節では1ゴール1アシストと結果を出し久々の勝利をサポーターへ届けた(対アルビレックス新潟2-0)。そんな鈴木だが、後半負傷により交代している。自らの足で歩いてピッチを去ったが、状態が心配なことに変わりはない。次節以降、鈴木がピッチに立てるかどうかは、鹿島の浮沈を左右するとも言えよう。
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