ベガルタ仙台は23日に行われた明治安田生命J2リーグ第11節で、敵地で藤枝MYFC相手に逆転負け。開幕スタートダッシュに失敗しただけに、伊藤彰監督が試合後にゴール裏のサポーターと意見交換を実施。同監督に対する一部サポーターの心無い言葉が物議を醸している。
仙台はJ2開幕節のFC町田ゼルビア戦で引き分けると、その後は4月1日の第7節V・ファーレン長崎戦までに3敗。第8節ヴァンフォーレ甲府戦で勝利したものの、藤枝戦を含む直近3試合で2分1敗と苦戦を強いられている。また藤枝戦では前半終了間際に先制点を許したものの、後半に2点を奪い逆転。しかし後半41分からアディショナルタイムにかけて2失点。逆転負けを喫すると、サポーターは不満を募らせている。
すると試合後、伊藤監督はアウェイゴール裏に駆けつけてサポーターと意見交換。「最後のところでやられたことは、選手たちは最後の最後まで頑張った。もう俺の責任です」と選手をかばう。そして「どうするんだよ、これから」とサポーターから問われると、「選手たちと一緒になってやっていくしかないし、(サポーターの)みんなとともに一緒にやっていきたい。だから一緒に応援して下さい。次、ホームで必ずみんなと一緒に勝ちたい」と、サポーターに変わらぬ後押しを懇願。拍手が鳴り響く一方、一部サポーターからは「結果出さなかったら覚えとけよ」といった怒号や暴言が飛んでいる。
この試合後の様子は、ツイッター上で瞬く間に拡散。「伊藤さん、最後まで応援しています」、「伊藤彰さんに暴言浴びせたくない」、「こうやって試合後に顔見せてくれる監督が好き」と、伊藤監督に激励や称賛のコメントが寄せられている。
また怒号や暴言が飛んだことについて「チンピラみたいな人が多い」、「ガラ悪い」、「汚い言葉も結構あって残念」と一部サポーターに対する批判が噴出。「監督を責めるよりフロントに説明を求めた方が良い」、「伊藤監督には監督のこと応援している人の方が圧倒的に多いことを知ってほしい」といった声も見られる。
仙台は今月29日に行われるJ2リーグ第12節で、大分トリニータをホームで迎え撃つ。大分が現在2位と好調であるだけに厳しい戦いが予想されるものの、多くのサポーターが伊藤監督を後押ししている。
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