かつて横浜F・マリノスやガンバ大阪に在籍していたブラジル人FWアデミウソン(29)は、2021年から中国1部・武漢三鎮でプレー。2022シーズンのリーグ優勝、そして今季のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場権獲得に大きく貢献している。その武漢三鎮を率いるスペイン人のペドロ・モリージャ監督が、Jリーグ挑戦の可能性に言及した。
現在50歳のモリージャ氏は、過去にスペイン1部レアル・ベティスやグラナダCFのセカンドチームを指揮。2019年3月以降は無所属状態となっていたが、2021年7月に武漢三鎮の暫定監督に就任すると、チームを中国2部リーグ優勝に導く。
そして2021シーズン終了後に正式に武漢三鎮の監督に就任。2022シーズンは昇格1年目にもかかわらず序盤から優勝争いを展開。25勝3分6敗と2位・山東泰山に5ポイントをつけてタイトルを獲得している。
中国で成功を収めているモリージャ氏は今月、スペイン紙『ムンド・デポルティーボ』のインタビューに対応。中国サッカー界の現状について質問を受けると「以前は一部の選手には信じられないような金額が費やされていた。今も外国人選手が続々と中国クラブに加入しているが、給与には上限額が設けられている。それに外国人選手は6人まで獲得可能であり、1試合あたり最大4人が出場可能というルールもある」と説明している。
また自身の将来について聞かれると、「今は武漢三鎮との契約が残っているが、いつかスペインに戻りたい。武漢三鎮には感謝しているが、スペイン復帰という選択肢はつねに持っているんだ」
「ただ面白いプロジェクトがあれば、オープンになるよ。スペイン復帰も可能性としてあるが、日本や中東などサッカーが盛んな国での指導も魅力的だ」とコメント。Jリーグへの興味をのぞかせている。
モリージャ監督は、攻撃的なスタイルを志向。主に「3-4-3」のシステムで2022シーズンの中国1部リーグを戦ったことも明かしている。ACLの舞台で横浜F・マリノスをはじめJリーグクラブと対戦する可能性があるだけに、同監督のJリーグに対する関心がさらに深まることも考えられる。
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