元FC東京FW原大智の再獲得理由をSTVV幹部語る。日本人選手は6名に

　元日本代表MF香川真司（33）やFW岡崎慎司（36）ら複数の日本人選手を擁するシント=トロイデンVV（STVV）は23日、FC東京下部組織出身であるFW原大智（23）の獲得を公式発表。クラブ幹部が同選手に対する期待感をのぞかせている。

　原大智は2021年8月にアラベスからSTVVへレンタル移籍すると、2021/22シーズンはベルギー1部リーグ全34試合中20試合の先発出場で8ゴール3アシストをマーク。2022年1月にFW鈴木優磨（26）が鹿島アントラーズへ復帰した後は絶対的ストライカーとして活躍し、チーム内得点王に輝いていた。

　しかし2021/22シーズン終了後にデポルティーボ・アラベスへ復帰すると、今季はレギュラーに定着できずスペイン2部リーグでわずか1ゴール。今月23日になってSTVVへ半年間のレンタル移籍により復帰している。

　STVVのアンドレ・ピントSD（スポーツディレクター）は23日の会見にて「我々は今シーズン前半戦で良い結果を残した。原大智という優れた得点能力を持つストライカー、そしてより攻撃的なオプションを手に入れることができた」とコメント。

　同選手の獲得理由を聞かれると「彼は監督やチームメイト、我々の戦い方を熟知しているので、すぐに溶け込めるだろう」と語っている。

　またベルギー紙『ヘット・ラーツテ・ニウス』は、原大智の今後について「彼は今月28日のOHルーヴェン戦に出場できるか不透明だ。現在、労働許可証発行を待っている」と綴っている。

　STVVは今季ここまでベルギー1部で8勝7分7敗と、22試合消化時点で8位。チーム全体の失点数がリーグ4位タイの「24」と堅守を誇る一方、得点数がリーグで2番目に少ない「23」であり、攻撃陣の強化が急務となっていた。

　なおSTVVは原大智の再加入により、カタールW杯日本代表GKシュミット・ダニエル（30）、DF橋岡大樹（23）、FW林大地（25）、岡崎慎司、香川真司とあわせて日本人選手を6名抱えている。