ブンデスリーガでまたひとりの日本人選手が鮮烈デビューを飾った。かつて京都サンガでプレーしていたシャルケ所属MF上月壮一郎(21)が今月21日のアイントラハト・フランクフルト戦で先発出場。カタールW杯日本代表MF鎌田大地(26)との日本人対決で存在感を発揮し、地元メディアからチーム内最高評価を得ている。
同選手は2021年12月に京都サンガを退団すると、ドイツ5部FCデューレンをへて昨年8月にU23シャルケへ加入。ドイツ4部リーグ戦で8ゴール5アシストと結果を残し、トップチームの練習試合でも4戦連発。昨年12月30日に2025年6月までのプロ契約を勝ち取っていた。
そんな上月壮一郎はブンデスリーガ再開初戦で、いきなり右サイドハーフでスタメン出場。ドリブル突破からのチャンス演出やシュートなどで再三フランクフルト守備陣に脅威を与えたが、ブンデスリーガでの初ゴールはお預け。チームも0-3と敗れた。
それでも地元メディア『RUHR』は試合後、上月壮一郎に対して「1.5」(6段階評価で「1」が最高点)とチーム内最高評価を与えるとともに「シーズン前半、上月壮一郎はどこにいたのか?U23チームの新鋭は、ブンデスリーガデビュー戦でさっそくシャルケのベストプレーヤーになった」と絶賛。
「日本人の気難しさは、シャルケに顕著によく似合う。32分には自ら得点しかけたが、角度のないところからポストの外側に当てて失敗した。ハーフタイム直後には、ヘディングシュートから2度目のビッグチャンスを得たが、GKケヴィン・トラップが強い反射神経でそこにいた」
「74分にケナン・カラマンと途中交代になったが、シャルケサポーターは(上月壮一郎ではなく)別の選手と交代した方がいいと思っていただろう。唯一の欠点は、序盤にプレー精度を欠いたことだ」と綴っている。
トップチームでアピールを続けた上月壮一郎。シャルケはブンデスリーガ残留争いを繰り広げる中、今度はレギュラー定着にむけて着実に前進している。
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