セルティックにはカタールW杯日本代表FW前田大然(25)をはじめ、多くの日本人選手が在籍。「セルティックに日本人選手が多すぎる」という批判が沸き起こる中、アンジェ・ポステコグルー監督は日本人選手獲得戦略の正当性を主張。自身が横浜F・マリノスを率いていた頃の日本代表FW古橋亨梧(28)のプレースタイルを解説し、日本人選手ならではの特徴を強調している。
古橋亨梧は2021年7月にヴィッセル神戸からセルティックへ完全移籍すると、加入1年目から絶対的ストライカーとして活躍。今季はここまでスコットランド1部リーグ戦で17得点とゴールを量産。リーグ得点ランキングでトップに立つなど、すでに昨季以上の成績を残している。
ポステコグルー監督は20日の記者会見にてJリーガー獲得にこだわっている背景を聞かれると、ヴィッセル神戸在籍時の古橋亨梧のプレーを説明。
「Jリーグでのプレーは決して簡単ではない。相手ディフェンダーとの競り合いでサイズの大きさが必要だから、Jリーグクラブのストライカーはほとんど外国人だ」と前置きした上で「古橋亨梧は非常に知的な選手だ。どこにポジションをとるべきか、どのように接触を避けるかを知っている。彼はものすごいフィニッシャーなので、フィジカル面では全く問題はない」
「(私は横浜F・マリノスを率いていた時、)ヴィッセル神戸には何度か勝ったが、彼は我々に対して良いパフォーマンスを見せていたし、ゴールを奪っていた。横浜F・マリノスのディフェンダーは、古橋亨梧と対戦する時にいかに彼の動きを追うのが難しいか話していたのを覚えている」
「横浜F・マリノスはセルティックと似たようなプレースタイルだ。守備ラインを高い位置に設定してかなりアグレッシブに守ろうとしていたが、古橋亨梧は我々のディフェンダーを悩ませた選手のひとりだったんだ」とコメント。
2019シーズンから2年半にわたり横浜F・マリノスを指揮していた時のエピソードを交えながら、古橋亨梧の賢さや同選手の動きに対応する難しさを熱弁している。
また英紙『デイリーレコード』はポステコグルー監督の発言をうけて「古橋亨梧はスコットランド1部リーグでのフィジカル勝負に屈していない。この国のサッカーの荒々しさは、ペナルティエリアにおける彼の効果的なプレーに難題をもたらすと予想されていた」
「だがこの日本代表選手は危険なエリアで勝負するのではなく、頭を使って危険な場所を回避しているのだ、とポステコグルー監督が力説している」と、日本人選手独特の賢さがスコットランド1部リーグで活きているという見方を示した。
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