Jリーグ 鹿島アントラーズ

鹿島アントラーズ常勝軍団復権へ。ポジション別補強状況まとめ

鹿島アントラーズ MF藤井智也(当時サンフレッチェ広島)写真:Getty Images

MF:評価B

鹿島の心臓とも言えるMF三竿健斗の流出の影響は、計り知れないものがある。また、2022シーズン複数のポジションでコンスタントに出場していたMF和泉竜司の名古屋グランパスへの移籍も、他選手の怪我や出場停止を考慮すると悔やまれる要素だ。

しかし退団の噂もあったMFディエゴ・ピトゥカは一部で残留が報じられ、J2の町田ゼルビアからボール奪取と高いシュート精度を誇る佐野海舟を獲得。さらに、サイドの強化としてサンフレッチェ広島からスピードスターのMF藤井智也も加え、攻守共に的確な補強を果たした。

三竿の流出により、前線と最終ラインを繋ぐ中盤に意思統一を図れる選手の不在は不安要素だ。昨年加入しチームにフィットしつつあるMF樋口雄太や、鹿島期待の若手であるMF荒木遼太郎の成長次第で、2023シーズンのチームの出来も大きく変わってくると言えるだろう。


鹿島アントラーズ FW知念慶(当時川崎フロンターレ)写真:Getty Images

FW:評価A

昨2022シーズンは、結果としてチーム得点王となったFW上田綺世がシーズン途中の夏に移籍。FW鈴木優磨という安定感のある存在がいながら、相方の途中離脱に攻撃の迫力は薄れてしまった。さらに年末には、2020シーズンに18ゴールを挙げたFWエヴェラウドも退団。しかし、シーズン中も不安定だったこともあり、FWの補強については早々に期限付きからの復帰も含め4名の新戦力加入が決定している。

実に6年もの間武者修行に出ていたFW垣田裕暉の帰還。加えて、2022シーズン川崎フロンターレで、FWレアンドロ・ダミアンやFW小林悠以上の得点を記録したFW知念慶も獲得と、即戦力を集めることに成功している。器用さと高い得点能力を持つ垣田と知念に、期限付き移籍から復帰のFW染野唯月と大卒ルーキーのFW師岡柊生を加え、手堅いメンバーを揃えたと言っていい。

もちろん、使うシステムや連携構築の度合いによる部分も多分にあるが、上田の穴を埋められるだけのポテンシャルを持つ選手たちなだけに、早めのフィットさえ叶えば再び恐ろしい2トップが完成することへの期待感は高い。

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名前Sくん
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