藤田譲瑠チマ(横浜F・マリノス)
AFC U-23アジアカップにおいて中心選手として活躍し、E-1選手権でフル代表デビューとなったMF藤田譲瑠チマ。今2022シーズンより徳島ヴォルティスから横浜F・マリノスへ移籍し、現在リーグで首位を走るチームに所属。若干20歳でありながら実に冷静かつ的確なプレーを選択し、良い意味で驚かせてくれた選手の1人だ。
E-1選手権では香港戦と韓国戦の2試合に出場し、いずれもアシストを記録するなど優勝にも貢献。カタールW杯に向けて、田中碧や守田英正とポジション争いのライバルは強力だが、メンバー入りも十分考えられる力を見せたと言えるだろう。しかし、横浜FMでは必ずしもスタメンが約束されているわけではない。W杯のメンバー入りを前に、まずは残りのシーズンいかにクラブで出場機会を増やし、アピールし続けられるかがカギになる。
小池龍太(横浜F・マリノス)
両サイドバックをこなしつつ、高い攻撃力を誇るDF小池龍太。長友佑都(FC東京)や、酒井宏樹(浦和レッズ)という長く代表を牽引してきたサイドバックの後釜が定まらない現状において、貴重な存在であることは間違いない。今2022シーズンJリーグでは3得点を上げるなどしている。
E-1選手権においてもスピード感あふれるオーバーラップなど攻撃へ迫力を加えることに大きく貢献していた。特に韓国戦では、3点目の見事な崩しにアシストという形で絡んでいる。カタールW杯のメンバー入りについては、酒井はもちろん同じく今大会活躍を見せた山根視来(川崎フロンターレ)など、候補は少数精鋭といった状況。しかし、現在首位を走る横浜F・マリノスに所属していることも加味すれば、攻撃面のアピールはしやすい環境にいるとも言える。ライバルは強力だが、残りのシーズン約半分でどれだけ序列を上げられるかに注目だ。
西村拓真(横浜F・マリノス)
相馬、町野には及ばなかったが、E-1選手権で2得点を上げる活躍を見せたFW西村拓真。元来ゴール前での落ち着いたボールコントロールやシュートの上手さには定評があった。今2022シーズンは活躍の場を横浜F・マリノスへと移し、トップよりやや下がり目の位置での起用によってさらに研ぎ澄まされた印象だ。
代表において海外組を含めての起用を考えれば、ライバルは鎌田大地と思われるが、ことゴール前での期待感という意味では存在価値をアピールできたのではないだろうか。カタールW杯では選出できる人数がこれまでの23名から26名に増えている。とはいえ、攻撃的なポジションはこれまでアジアカップやW杯アジア最終予選を戦っていた選手でさえ、メンバー入りを確約されていないのが現状だ。限られた枠に入るには、Jリーグでより高い評価を出すことが必要不可欠だ。
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