明治安田生命J1リーグの鹿島アントラーズに所属するブラジル人MFディエゴ・ピトゥカ(29)は、ブラジル1部サントスへの復帰が噂されている。その中ブラジルメディア『UOL』が13日、同選手の代理人の動きや、復帰の実現可能性について報じた。
ピトゥカは昨年1月、ブラジル1部サントスから鹿島アントラーズへ完全移籍。来日1年目の昨季途中から中盤センターでレギュラーに定着すると、今季もリーグ戦21試合中13試合に先発出場。4月2日のJ1リーグ第6節・清水エスパルス戦でペットボトルをスタンドにむかって蹴り飛ばして数試合の出場停止処分を科されたが、処分明け以降は再び出場機会を得ていた。
ブラジルメディア『TV Cultura Litoral』は今月12日、ピトゥカ本人がクラブ内で起こった複数の出来事に対して不満を抱いていると報道。同選手の代理人が来日して、問題解決にむけて動いていると報じていた。
そしてブラジルメディア『Diario Do Peixe』は、ピトゥカが13日の天皇杯4回戦・ガンバ大阪戦でゴールを決めたことに触れた上で「(ブラジル1部の)サントスがピトゥカと合意に至った。代理人は、鹿島アントラーズに対してピトゥカ放出を促し、サントス復帰を進めようとしている」と伝えている。
一方で『UOL』は「サントスはピトゥカの復帰を夢見ているが、交渉は非常に難しいと考えている。現時点では彼の契約の詳細について議論を交わしていない」と、一部メディアによる個人合意報道を否定。その上で同選手のサントス復帰条件として「鹿島アントラーズがレンタル移籍での放出を認めること」と見解を述べている。
また、ピトゥカの不満内容については「レネ・ヴァイラー監督と最高の関係を築けているとは言い難い」とし、指揮官との間に問題を抱えている可能性を指摘している。
そしてピトゥカの代理人の今後について「代理人は来週、鹿島アントラーズ幹部と会談を行う予定だ。そこで鹿島アントラーズに交渉する気があるのか把握する。サントスは代理人からの情報を待った上で、鹿島アントラーズのオファーを提示するかどうか決める」と報じた。
ピトゥカはこれまで再三にわたり、母国メディアのインタビューでサントス復帰への思いを語っている。鹿島アントラーズとの契約が2024年までとみられる中、鹿島アントラーズが同選手の放出に応じるかどうかが最大の焦点となりそうだ。
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