日本代表FW浅野拓磨(27)は昨年5月、セルビア1部の強豪パルチザンを契約解除により退団。パルチザンから契約不履行により訴えられていたが、国際サッカー連盟(FIFA)による判決が出た。
浅野拓磨は2019年7月からパルチザンでプレーしていたものの、昨年5月2日に突如クラブとの契約解除を発表。自身のブログに「クラブによる度重なる給与の未払い、またそれに対する不誠実な対応によりクラブからのリスペクトを感じられなくなってしまった事がこの決断の理由です」と綴り、パルチザンに対する怒りをあらわにしていた。
これに対してパルチザンは、浅野拓磨の契約不履行を主張。VfLボーフムへの移籍で得るはずだった移籍金を手に入れられなかったことにより、同選手を相手取り賠償金の支払いを求めてFIFAに訴えていた。
パルチザンは今月27日に声明を発表。浅野拓磨に対して賠償金45万3281ユーロ(約6400万円)を支払うようFIFAから命じられたこと、くわえて判決を不当としてスポーツ仲裁裁判所(CAS)に上訴するための手続きに入っていることを明らかにしている。
またセルビアメディア『ダナス』は、パルチザン在籍時の浅野拓磨の年俸が60万ユーロ(約8600万円)であったと報道。FIFAがパルチザンに対して支払いを命じた賠償金は、およそ9カ月分にあたる。
なおセルビアメディア『ESPRESO』が先月4日に報じたところによると、パルチザンは2020年10月にスイス1部のルガーノからハンガリー代表FWフィリプ・ホレンデル(27)を獲得したが、移籍金を支払っていなかったとのこと。今年4月下旬にFIFAから2023/24シーズン終了後の移籍期間までの補強禁止処分を科されている。
VfLボーフムで2022/23シーズンを迎えることが濃厚である中、浅野拓磨は引き続きパルチザンと法廷で争うことになりそうだ。
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