日本代表MF遠藤航(29)は、自らのゴールでVfBシュツットガルトをブンデスリーガ残留に導いていた。そんな遠藤航に対して、ユベントスが関心を寄せているかもしれない。
遠藤航は2019年8月にシント=トロイデンVVからVfBシュツットガルトへ移籍。加入3年目の今季はキャプテンを任せられたが、チームはブンデスリーガ残留争いを強いられていた。その中、同選手は今月14日の最終節・ケルン戦で1-1で迎えた後半アディショナルタイムの90+2分、DF伊藤洋輝(23)のコーナーキックからヘディングシュートでゴールネットを揺らし、勝ち越しゴールを奪取。自らの決勝ゴールでチームを勝利に導くとともに、ブンデスリーガ残留に大きく貢献していた。
一方、ユベントスは今季序盤からミランやインテルにおくれをとり、セリエAを4位で終了。コッパ・イタリア(イタリア国内カップ戦)でも準優勝に終わり、11年ぶりに無冠という結果に終わっていた。また、アルゼンチン代表FWパウロ・ディバラ(28)やイタリア代表DFジョルジョ・キエッリーニ(37)の退団が決まっているほか、中盤での戦力の入れ替えを行うとみられる。
その中、ユベントスの専門サイト『Juve Dipendenza』は28日、「マヌエル・ロカテッリの代わりにエンドウを。ユベントス初の日本人選手になる」という見出しをうち、遠藤航がユベントスの獲得候補になると見解を述べている。
記事内では「舵取り役不在という事実を踏まえると、ユベントスは中盤で大きな問題を抱えている。ロカテッリは今シーズン最も本来の力を発揮した選手の一人だが、(シーズン終盤に)怪我が彼の名誉挽回を阻んでいる」
「彼の特性に適した本当の役割が見つかっていないことも問題だ。(マッシミリアーノ・)アッレグリが彼を中盤センターの舵取り役として考えているのは残念なことである」と綴られており、イタリア代表MFマヌエル・ロカテッリ(24)の本職が中盤アンカーのポジションではないと主張している。
そして遠藤航については「今季のブンデスリーガでシュツットガルトを救うために必要不可欠な存在だった。素晴らしいクオリティを持っているだけでなく、メンタリティの部分でもチームをまとめることに最も貢献していた」とチームリーダーとしての資質を高く評価。
さらに「エンドウは中盤のあらゆる役割をこなすことができ、特に舵取り役を好む。現在29歳とサッカー選手として成熟し、アッレグリ監督の求める選手像に当てはまる」と、ユベントスの補強面でも合致する可能性に言及している。
なお、『Juve Dipendenza』はVfBシュツットガルトが移籍金として1000万ユーロ(約13億6000万円)を要求すると予想している。欧州でもチームリーダーとしてのクオリティを評価されている遠藤航だが、果たして欧州トップレベルへのステップアップ移籍は実現するのだろうか。
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