RCDマジョルカ所属の日本代表MF久保建英(20)について、今季終了後のレアル・マドリード復帰が不可能という見方が現地で広まっているようだ。10日、スペインメディア『Fichajes』が伝えている。
同選手は昨年の東京五輪男子サッカー競技終了後、レアル・マドリードからRCDマジョルカへ1年レンタルにより再加入。ルイス・ガルシア前監督のもとでは攻撃陣の中心選手としてコンスタントに先発起用されていた。しかし、3月下旬に元日本代表監督のハビエル・アギーレがマジョルカ指揮官に就任するとスタメン抜てきの機会が減少。監督交代後のリーグ戦6試合中2試合の先発出場にとどまっている。
そんな久保建英の去就について、今年3月の時点ではウェールズ代表FWガレス・ベイル(32)の後釜としてレアル・マドリードに復帰する可能性があると伝えられていた。しかし、FIFAワールドカップ・カタール大会アジア最終予選・ベトナム戦での低調なパフォーマンスやアギーレ監督就任以降の序列低下もあり、日本国内でレアル・マドリード復帰は厳しいという見方が広まっていた。
『Fichajes』は「2022/23シーズンのレアル・マドリードにクボの居場所はなく、より心配なシナリオに直面する」と、久保建英がレアル・マドリードの来季構想に含まれていないと主張。「彼が最高レベルのパフォーマンスを発揮できるポジションが(現有戦力で)大幅に溢れ返っている。それにカルロ・アンチェロッティ監督を納得させるだけのメリットがない」と理由を説明している。
また、『Fichajes』は同選手がレンタル移籍によりレアル・マドリードに籍を置くか、完全移籍によりレアル・マドリードを退団するのか、現時点では「不透明」と報道。他の選手の去就に左右されるという見方を示している。
なお、久保建英は森保一監督率いる日本代表でも序列低下が顕著に。2月1日開催のカタールW杯アジア最終予選・サウジアラビア戦や3月24日のオーストラリア戦ではいずれも出番がなく、一部からはカタールW杯本大会のメンバー落選の可能性を心配する声が上がっている。
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