明治安田生命J1リーグの名古屋グランパスに所属するGKミッチェル・ランゲラック(33)が、オーストラリア国内で自身のオーストラリア代表復帰を望む声が上がっていることに反応。復帰の考えがないことを明かした。4日、オーストラリアメディア『FTBL』が伝えている。
同選手は2011年3月の国際親善試合ドイツ戦で初めてベンチ入りすると、2013年10月の国際親善試合フランス戦でデビュー。2014年のブラジルW杯でもメンバーに名を連ねていたが、アジアカップやW杯予選など大半の試合をベンチで過ごしていた。そして昨年5月に代表引退を発表。コロナ禍で家族と過ごす時間を多くとることを優先するための決断を下していた。
一方、オーストラリア代表はカタールW杯アジア最終予選・グループBを3位で終了。日本代表とサウジアラビア代表にW杯本大会出場権を譲る形となり、アジアプレーオフに回っている。
そんなオーストラリア代表ではレアル・ソシエダ所属のGKマシュー・ライアン(29)が正守護神を務めているものの、今年3月の日本戦前には一部からランゲラックの代表復帰待望論が噴出。元オーストラリア代表のマーク・ボスニッチ氏(50)は「グラハム・アーノルドはミッチェル・ランゲラックに電話すべきだった」とオーストラリア代表監督のメンバー選考に苦言を呈していた。
しかし、ランゲラックは母国メディアのインタビューに応じた際、「(オーストラリア代表引退は)自分の意思で決めたことだし、想像していた通り色々なことがあるね。僕にとって正しいタイミングで正しい決断だったし、もう戻ることはないと思うよ」と代表復帰の可能性を否定している。
また、代表復帰を検討しない理由を聞かれると「家族と過ごす時間を作る点でも、この年齢で1年の大半を(代表招集により)離れることがないのは本当にいいことなんだ。(昨シーズンは)アジアチャンピオンズリーグも戦ったし、日本へ戻った後は隔離期間が長かったね」
「(代表復帰は)の僕にとって全く意味のないことなんだ。昨年は所属クラブ(名古屋グランパス)だけで54試合もこなした。だからカレンダーを見た時(代表戦でのプレーは)不可能だったね」と説明している。
そして同選手は「人生のある時点で決断しなければならないし、家族のことを考えると厳しいことだった。(家族との時間を)優先したんだよ。僕はひとつの物事に集中することが大好きだし、クラブでのプレーがそうだね。毎日グループと過ごす環境で成長しているんだ」とコメント。自身の決断に悔いがないことを強調するとともに、名古屋グランパスでのプレーに集中する姿勢を示した。
なおオーストラリア代表は6月7日開催のアジア・プレーオフでグループA3位のUAEと激突。この試合で勝利した場合には、6月13日の大陸間プレーオフでW杯南米予選5位のペルーと対戦する。
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