日本代表FW浅野拓磨(27)は昨年5月、セルビア1部の強豪パルチザンを契約解除により退団している。そんな浅野拓磨の退団劇をセルビアメディア『ESPRESO』が振り返った。
同選手は2019年7月にアーセナルからパルチザンへ完全移籍。2020/21シーズンまで2年間プレーしていたものの、昨年5月2日に突如クラブとの契約解除を発表。「クラブによる度重なる給与の未払い、またそれに対する不誠実な対応によりクラブからのリスペクトを感じられなくなってしまった事がこの決断の理由です」とブログに綴っていた。
これを受けてパルチザンは声明で浅野拓磨の契約不履行であると主張。国際サッカー連盟(FIFA)に対して訴訟を起こす構えを見せていたが、同選手はVfLボーフムへ加入している。
『ESPRESO』は浅野拓磨がパルチザンとの契約を解除してから1年が経過したことに触れた上で「アサンは電話を切り、別れの言葉も告げずに空港へ向かった。次に分かったことは、練習に姿を見せなかったということだ。パルチザン幹部が異変を感じたのは、安全な場所である母国日本から『クラブの無礼な態度に我慢できなくなったので、パルチザンでのプレーにピリオドを打つことにした』という選手からの短い発表があった後だった」と同選手が退団に至るまでの過程を説明している。
また『ESPRESO』によると、パルチザン幹部は浅野拓磨のブログ更新直後に「レアル・マドリードやインテルでもコロナの影響で給与が削減されている。なのにアサノはカネのことで我々を訴えるんだ」と憤慨していた模様。しかし、クラブは今年5月の時点でも裁判の結果について一切公式発表していないようだ。
なお、パルチザンは2020年10月にスイス1部のルガーノからハンガリー代表FWフィリプ・ホレンデル(27)を獲得したにもかかわらず、移籍金を支払っていなかったとのこと。国際サッカー連盟(FIFA)は先月下旬、パルチザンに対して2023/24シーズン終了後の移籍期間までの補強禁止処分を科している。
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