かつて水戸ホーリーホックやSC相模原を率いていた西ヶ谷隆之氏(48)は、現ヴァンフォーレ甲府監督・吉田達磨氏(47)の後任としてシンガポール代表指揮官に就任する見通しとなったようだ。25日、シンガポール紙『ザ・ストレーツ・タイムズ』が伝えている。
西ヶ谷隆之氏は現役時代に名古屋グランパスエイト(現名古屋グランパス)やアビスパ福岡など複数クラブでプレー。2001シーズンを最後に現役を退き指導者の道に進むと、2015シーズン途中から約2年半にわたり水戸ホーリーホックを指揮。2018シーズンにはSC相模原を率いており、2019年から昨年6月までは松本山雅の下部組織で監督を務めていたほか、コーチとしてトップチームの選手を指導していた。
一方、シンガポール代表は吉田達磨体制のもとFIFAワールドカップ・カタール大会はアジア2次予選で敗退している。シンガポールサッカー協会(FAS)は昨年2月に吉田達磨監督と今年12月までの新契約を結んだものの、昨年開催のAFFスズキカップ(東南アジアサッカー選手権)終了直後に同監督の退任を公式発表。今年1月以降はナズリ・ナシル臨時コーチをチームを率いていた。
『ザ・ストレーツ・タイムズ』は今月5日の段階では、吉永一明氏が吉田達磨監督の後任としてシンガポール代表監督に就任する可能性が高いと報じていた。しかし、25日に伝えたところによると、FASと吉永一明氏の交渉は破談に終わったとのこと。日本サッカー協会(JFA)からの推薦もあり、西ヶ谷隆之氏を招へいすることがほぼ確実になったという。
JFAは2011年4月にFASとのパートナーシップ協定を締結。指導者養成や審判育成、各代表チームの親善試合開催等で両国代表が連携を図ることで合意に達しているが、今回のシンガポール代表監督選定でもこの協定内容に基づきJFAが関与しているものとみられる。
なお、シンガポール代表は今年6月8日から14日までアジアカップ予選3試合に臨む。アジアカップ本大会出場権獲得を目指す中、ここにきてようやくシンガポール代表の監督人事が固まるようだ。
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