
日本代表元監督のバヒド・ハリルホジッチ氏はFIFAワールドカップ・カタール大会前のモロッコ代表監督解任が噂されている。その中、モロッコメディア『Lions de L’atlas』が17日、ハリルホジッチ監督本人のコメントを伝えている。
同氏は日本代表の監督解任後、2019年8月にモロッコ代表監督に就任。グループステージ方式によるカタールW杯アフリカ2次予選でスーダン、ギニアビサウ、ギニアを相手に6戦全勝でホームアンドアウェイ方式の最終予選に進むと、コンゴ民主共和国代表相手に1勝1分として、W杯本大会出場を決めていた。また、カタールW杯グループリーグでベルギーやクロアチア、カナダと対戦することが決まっている。
一方、ハリルホジッチ氏は日本代表監督時代にも一部選手との確執が噂されていたほか、モロッコ代表でもチェルシー所属MFハキム・ツィエク(29)やアヤックス所属DFノゼア・マズラウィ(24)を代表チームから追放。同監督の強硬なやり方にモロッコ国内から批判の声が上がっている。
また、王立モロッコサッカー連盟(FRMF)代表でFIFA理事でもあるファウジ・レキア氏は今月上旬、モロッコ国内メディアのインタビューで「ツィエクとマズラウィが代表チームへ復帰できるようにするために、解決すべき、解決する予定の問題が進行中である」とコメント。W杯前のハリルホジッチ監督解任を視野に入れていることを明かしているほか、後任候補の選定に着手したと伝えられている。
その中、ハリルホジッチ監督本人はモロッコ国内メディアのインタビューに対応。代表監督解任の噂について「私はたった一つのことだけ知っている。それは(モロッコ代表で)私がつねに勝利していることだ!正直な話、(代表チーム内で)何が起こっているのか私には知らない。メディアは私についてたくさん書いているけど、ここ数日間はパリでバカンスを過ごしているだけだ」と一蹴している。
また、レキア氏との関係性や直近数日間におけるやり取りの有無を聞かれると「私が話すべきことなんてあるのか?ワールドカップ予選を突破して出場権を勝ち取ったんだ。その他に話すことなんて何もない」と憤慨。
さらにツィエクやマズラウィに代表復帰の可能性があることについても「そのことについてはこれ以上話したくない。私自身チームにすべてを捧げているんだ」と語るなど、自身の去就報道に対して怒りをあらわにしている。
なおイタリアメディア『カルチョメルカート』は、モロッコ代表がハリルホジッチ監督の後任として元フランス代表監督であるローラン・ブラン氏の招へいに動く可能性があると報道。カタールW杯出場を逃したナイジェリア代表とブラン氏の争奪戦を繰り広げることも考えられると伝えている。
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