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ACL神戸戦で善戦!豪州代表監督後任の有力候補にメルボルンV指揮官が浮上

トニー・ポポヴィッチ 写真:Getty Images

 オーストラリア代表のグラハム・アーノルド監督は、FIFAワールドカップ・アジア最終予選終了後に解任される可能性が伝えられている。その中、先日AFCチャンピオンズリーグ・プレーオフでヴィッセル神戸相手に善戦したメルボルン・ビクトリーのトニー・ポポヴィッチ監督が後任の有力候補に挙がっているようだ。28日、イギリスメディア『スカイスポーツ』のオーストラリア版が報じた。

 オーストラリア代表は昨年10月12日に埼玉スタジアム2002で行われた日本戦で0-1と敗れると、その後も中国やオマーン相手に引き分けるなど勝ち点の取りこぼしが目立っていた。そして今月の代表招集では、セレッソ大阪に所属するFWアダム・タガート(28)をはじめ複数選手が負傷によりメンバー外に。メンバー発表後にもセルティック所属のMFトム・ロギッチ(29)や中国スーパーリーグの上海海港に所属するMFアーロン・ムーイ(31)など、主力選手が相次いで離脱していた。

 その中で迎えた日本戦では、A代表でのキャリア経験がほとんどないMFコナー・メトカーフ(22)やMFジャンニ・ステンスネス(23)を先発起用するなど厳しい陣容に。ロングフィードによるカウンターで日本ゴールに何度も迫ったがゴールを奪えず、試合終了間際になってMF三笘薫(24)に立て続けに得点を許して敗戦。残り1試合の時点で日本との勝ち点差が「6」、サウジアラビアとの勝ち点差が「5」まで広がったことにより、プレーオフに回ることが確定した。

 この結果を受けて、オーストラリア・シドニーの地元紙『シドニー・モーニング・ヘラルド』は25日、オーストラリアサッカー連盟(FFA)は来週にもグラハム・アーノルド監督を解任する可能性があると報道。後任候補にはオリンピック・マルセイユで日本代表DF酒井宏樹(31)を指導していたアンドレ・ビラス・ボアス氏や、先月リーズ・ユナイテッド監督を解任されたマルセロ・ビエルサ氏などの名前を挙げていた。

 その中、現役時代にオーストラリア代表でプレーしたロビー・スレイター氏が『スカイスポーツ』制作のラジオ番組に出演。「アーノルドはサウジアラビア戦の翌日に解任されるだろう。彼とは話したけど、FFAからは何も連絡が来ていないようだ」と語ると、「経済的な負担を覚悟の上で海外から知名度の高い人材を雇うのでなければ、オーストラリア人になるだろう」と自身の見解を披露。

 そしてメルボルン・ビクトリーの監督であるトニー・ポポヴィッチの招へいを予想した上で「ポポヴィッチにとっては、先週の日曜日がメルボルン・ビクトリーでのラストマッチになるだろう。FFAはプレーオフのためだけに彼を招へいするかもしれない」とコメントを残した。

 なお、オーストラリア代表は29日に敵地でサウジアラビアと対戦。6月7日にアジア最終予選グループAの3位とのアジアプレーオフに臨む。