サッカー評論家であるセルジオ越後氏が横浜FCと元日本代表FW三浦知良(54)の契約について言及したことを受けて、横浜FCは15日午後、「セルジオ越後氏のYouTube動画発言に関して」と題した声明を発表した。
セルジオ越後氏は今月3日、自身のYouTubeチャンネルにて「【辛口激励!】カズよ、裸の王様になるな!」と題した8分程度の動画を公開。その中で三浦知良について「選手としてはもう無理」と評価すると、「これは責任問題じゃないですかね。雇っているほうのね」と三浦知良と契約を交わしている横浜FCにも批判の矛先を向けていた。
また、同氏は「(三浦知良が)CMに出て、クラブへお金が落ち、それが財源になって戦力アップするっていう。彼がいなくなったら横浜FCって大変なことになると思いますね。(横浜FCに)お金が入ればいいだけなら、(三浦知良が)利用されているみたい」とコメントを残していた。
これに対して、横浜FCの運営会社である株式会社横浜フリエスポーツクラブの小野寺裕司代表取締役会長CEOは「株式会社横浜フリエスポーツクラブ(以下「当クラブ」という)の所属選手である三浦知良(以下「三浦選手」という)との契約に関して、セルジオ越後氏が2021年12月3日、『辛口 激励!』『カズよ 裸の王様になるな!』と題するYouTube動画(以下「本動画」という)において配信している内容について事実と著しく異なる内容がございました」
「本動画においてセルジオ越後氏は、三浦選手を雇用していることが『雇っている方の責任問題』であるとしたうえ、『彼(三浦選手)がCMに出てクラブにお金が入る』、『それが財源になって戦力がアップする』、『彼がいなくなったら横浜FCは大変なことになる』、『ただそれでお金が入ればいいもんだったらそれはちょっと(カズが)利用されているみたい』等と発言し、それらの発言をテロップにより殊更に強調して配信をしております」
「しかし、当クラブは、三浦選手がCMに出演すること等により収入が得られるような契約は一切しておらず、YouTubeにおけるセルジオ越後氏の発言は事実とは異なり、三浦選手のCM出演等により収入を得たことはなく、当然その収入により戦力をアップさせた事実もありません」
「あたかも当クラブが三浦選手のCM収入等の財源として戦力をアップさせようとし、三浦選手を利用しているかの印象を与える内容を強調して配信しており、当クラブとしてはこの指摘については大変遺憾であり、このままでは虚偽の内容が拡散されることにより当クラブの名誉が著しく毀損されるものと考え、やむなく本リリースをさせていただくことといたしました」
「なお、当クラブはセルジオ越後氏のオフィシャルサイト及びYouTubeの運営会社へ、当該配信内容は事実無根であると厳重に抗議させていただいております」と声明を発表。セルジオ越後氏の発言が名誉毀損にあたるという認識を示した。
地上波中継の日本代表戦を中心に、厳しいコメントを並べることで有名なセルジオ越後氏だが、今回の横浜FCの声明を受けて、どのような対応をとるのか注目が集まる。
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