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中国帰化の元ブラジル代表FW、古巣復帰が決定的に!来週にも公式発表か

リカルド・グラール(写真中央) 写真提供: Gettyimages

 中国に帰化していた元ブラジル代表FWリカルド・グラール(30)は、すでに中国スーパーリーグの広州FC(旧広州恒大)を退団している。その中、『LANCE!』をはじめ複数のブラジルメディアが21日、同選手のパルメイラス加入がほぼ確実になったと報じた。

 グラールはカンピオナート・ブラジレイロ・セリエA(ブラジル1部)のSCインテルナシオナルやゴイアスEC、クルゼイロでのプレーをへて、2015年1月に移籍金1500万ユーロ(約21億円)でクルゼイロから広州恒大へ完全移籍。移籍1年目の2015シーズンにいきなりAFCチャンピオンズリーグ(ACL)と国内リーグの2冠達成に貢献するなど、中国でも活躍していた。

 しかし、今年9月に広州FCの運営会社である『中国恒大集団』が30兆円以上の負債を抱え、債務不履行(デフォルト)の危機に陥っていることが判明。広州FCはグラールに対して年俸1億元(約18億円)の支払いができない状況になると、今月16日になって同選手の退団を公式発表している。

 そんなグラールの去就を巡っては、パルメイラスが年俸1000万レアル(約2億1000万円)による2年契約のオファーを提示したほか、SCインテルナシオナルやコリンチャンス、サンパウロなどブラジル国内の複数クラブからの関心が伝えられていた。

 しかし、複数のブラジルメディアの報道によると、グラールはパルメイラス加入で合意に達したとのこと。また、本人はすでにパルメイラスのメディカルチェックを受けているが、クラブは今月27日開催のコパ・リエルタドーレス(南米選手権)決勝・CRフラメンゴ戦後に公式発表を行うものとみられる。

 中国恒大集団の経営危機のあおりを受ける格好で中国を去ったグラールは、2019年に広州FCからのレンタル移籍により在籍していたパルメイラスで再出発を図ることになりそうだ。