Jリーグ

Jリーグ移籍は消滅?リーベルFWに欧州から総額8億円超のオファーが…

リーベルプレート 写真提供: Gettyimages

 アルゼンチン国内屈指の強豪リーベル・プレートに所属するアルゼンチン人FWフェデリコ・ジロッティ(22)には、Jリーグからの関心が伝えられている。しかし、同選手の新天地はヨーロッパになる可能性が高いようだ。18日、イタリアメディア『カルチョメルカート』が報じている。

 身長191cmをほこるジロッティは、リーベル・プレートの下部組織で頭角を現すと、2019年1月開催のリーグ戦でトップチームでのデビューを飾る。そして昨年9月にトップチームへ昇格すると、昨季はコパ・リベルタドーレス(南米選手権)で4試合に出場。ただ、レギュラー定着には程遠く、今季もコパ・リベルタドーレスで2試合、スーペルリーガ(アルゼンチン1部)で4試合の先発出場にとどまっている。くわえて、9月以降はリーグ戦11試合中わずか3試合の出場となっているほか、今月1日開催の第19節・エストゥディアンテス戦では今季初めてメンバー外となっている。

 そんなジロッティはリーベル・プレートとの契約を来年12月まで残している。しかし、同選手の代理人はアルゼンチン国内メディアのインタビューで、契約延長に応じるかわりに、レンタルでの放出を求める方針を明かしていた。 一方、リーベル・プレート首脳陣も同選手を来季の構想から外しており、移籍金として500万ドル以上を求め方針を固めているという。

 また、リーベル・プレートに対しては、Jリーグのとあるクラブが500万ドル(約5億7000万円)の買い取りオプションが付いたレンタルという内容でジロッティ獲得のオファーを提示したとのこと。また、セリエA(イタリア1部)のトリノも同選手の獲得を打診していると伝えられていた。

 その中、『カルチョメルカート』の報道によると、スイス・スーパーリーグ(スイス1部)の強豪バーゼルがすでに600万ユーロ(約7億7000万円)の買い取り義務が付いた来年6月までのレンタル、レンタル料50万ユーロ(約6400万円)によるオファーを提示したとのこと。くわえて両クラブは合意にむけて近日中にも最終調整に入るものとみられる。

 日本からも関心を寄せられていたジロッティだが、Jリーグクラブにとって高額なオファーをバーゼルが提示したことにより、Jリーグ移籍の可能性が限りなく低くなったと考えていいかもしれない。