日本代表は16日深夜、FIFAワールドカップ・カタール大会アジア最終予選のオマーン戦で1-0で辛くも勝利した。その中、かつて日本代表の一員として南アフリカW杯に挑んだ経験を持つ田中マルクス闘莉王氏は14日、自身の公式YouTubeチャンネルを通じて森保一監督の采配を批判している。
日本代表は今月11日に敵地ハノイで行われたベトナム戦で1-0と勝利したものの、追加点を奪えなかったことに対して不満の声が上がっていた。そしてオマーン戦でも60%以上のボール支配率を誇り、10本以上のシュートを放ったものの、終盤まで得点を奪えない状況に。81分にFW伊東純也(28)が先制ゴールをマークしたことにより、かろうじて勝利したが、依然として攻撃陣のクオリティに改善が見られなかった点をはじめ多くの課題を抱えている。
その中、闘莉王氏もW杯最終予選・オマーン戦の試合内容について「結果だけが良かった。何か足らない」と切り出すと、ベトナム戦との比較では「急には良くなるものではない。細かい約束事ができていない。イージーなパスミス、動き出しなど考えが全然合っていないので、もう期待しない」と厳しいコメントを残している。
そして、森保一監督が前線3トップの先発メンバーをベトナム戦から変えなかったことについては「あまりにも大迫(勇也)、南野(拓実)の調子が悪いのは誰もが分かっていること。それを引っ張りすぎている。勝負の切り札で途中から流れを変えて行こうという考えは僕は好きではない。いい選手を最初から出さないといけない」
「調子が上がらない前線の選手を、ちょっと森保監督がまもりすぎているような気がする。これだけ調子が悪いのに出し続けていることに、僕が少し疑問を持っている。やっぱり新しい風、あまりプレッシャーを感じていない、入って自分たちのプレーだけをしようとする若手たちがいるだけに、もう少しそうした選手たちの勢いを利用すべきだと思う」と指揮官の起用法に疑問を投げかけている。
日本のサッカーファンからもセルティックで好調を維持しているFW古橋亨梧(26)や、先月にジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー1部)でハットトリックを達成したMF三笘薫(24)の先発起用を望む声が高まっている。それだけに、今回の闘莉王氏の意見に賛同するファンは多いかもしれない。
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