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「彼の筋肉は機械でない」遠藤航の状態をシュツットガルトOBが不安視!

遠藤航 写真提供: Gettyimages

 VfBシュツットガルトに所属するMF遠藤航(28)は、今月もFIFAワールドカップ・カタール大会のアジア最終予選に臨む日本代表に招集された。その中、VfBシュツットガルトのOBであるハンジ・ミュラー氏が同選手の疲労蓄積を心配しているようだ。8日、ドイツ『ビルト』が伝えている。

 遠藤航は昨季ブンデスリーガで33試合に先発出場するなど、ペルグリノ・マタラッツォ監督やチームメイトから信頼を寄せられると、今季からキャプテンに就任。ブンデスリーガ開幕節・グロイター・フュルト戦から第10節・アウクスブルク戦までは毎試合フル出場していたが、今月6日開催の第11節・ビーレフェルト戦では今季初めて後半途中でピッチを後にしている。

 また、遠藤航は昨季終了後、U24日本代表の一員として東京五輪男子サッカー競技の全6試合で先発出場している。そのため、『ビルト』をはじめ複数のドイツメディアが再三にわたり同選手の疲労蓄積の可能性を指摘していた。

 その中、VfBシュツットガルトで下部組織在籍時を含めて10年以上プレーしていたミュラー氏も「この数ヶ月間にわたる彼のパフォーマンスは驚くべきものだ。だが、(他の人間と同じく)彼にもひとつの肺しかないわけであり、筋肉も機械ではない」

 「(彼の起用法について)考えなければならないタイミングを迎えているかもしれない。試合に出しながら再生させるのか、疲労による怪我を防ぐのか。なぜなら、今のVfBに起こってはならないことがひとつあるからだ。それは彼が負傷して長期離脱を強いられること。彼はチームの心臓であり、かけがえのない存在だ」とコメントを残している。

 遠藤航はカタールW杯アジア最終予選のベトナム戦とオマーン戦いずれもピッチに立つことが予想されているだけに、VfBシュツットガルトのサポーターから、同選手のコンディションを心配する声がさらに高まるかもしれない。