アニメ文化は、世界中の子供たちだけでなく多くのアスリートにも影響を与えている。2021年夏に行われた東京五輪（東京2020オリンピック）では、海外アスリートが日本のアニメ好きをアピールしたり、優勝した後に『ONE PIECE（ワンピース）』や『ドラゴンボール』などに登場するキャラクターのポーズで喜びを共有するシーンが見られた。
海外サッカー選手にアニメ好きが多いことも有名な話だ。様々なアニメ作品に勇気をもらい、サッカー人生を支えられてきたという逸話は多くある。しかし、アニメキャラクターをタトゥーにまで採用し、自分の体に刻んでいる選手のことは知っているだろうか？8人の選手とそのタトゥーを紹介しよう。
ネイマール（ドラゴンボール）
まるでアニメから出てきたかのような魅力的なサッカースタイルのネイマール（パリ・サンジェルマン所属）は、地球の平和を守る戦士が好きなようだ。すでに『スパイダーマン』や『バットマン』のタトゥーが入っていることが知られるが、2020年12月、新たに鳥山明氏の人気漫画及びアニメ『ドラゴンボール』からの2つのキャラクターを体に刻んだ。
上記はタトゥーアーティスト、アドン・ローザ氏の公式インスタグラムで投稿されたもの。ネイマールの背中に描かれたのは「超サイヤ人（スーパーサイヤじん）」に覚醒進化した巨大な「孫悟空」であり、その横に「BE YOUR HERO（自分のヒーロであれ）」という文字を入れる様子が映っている。さらに左腕には魔導師「バビディ」に洗脳された「ベジータ」の姿も確認できる。
ピエール＝エメリク・オーバメヤン（ドラゴンボール）
ネイマール同様『ドラゴンボール』のキャラクターを入れたことによって話題となったもう1人のスター選手は、2018年からアーセナルに所属しているピエール＝エメリク・オーバメヤンだ。彼が右太ももに刻んだのは「人造人間・セル編」の大人気シーン。悟空が「セル」との闘いで地球を守るために命を落とした直後に、息子の「孫悟飯」が「超サイヤ人2」へ覚醒、悟空の幻影と共にかめはめ波を放ちセルを撃破する様子である。
このタトゥーが初めて披露されたのは、プレミアリーグ2020/21シーズン第24節リーズ・ユナイテッド戦のことだった。オーバメヤンは12分に左サイドからペナルティエリア内にドルブルで進入。右足を振り抜き貴重な先制点をゲット。チームメイトと喜びを分かち合った後にショーツを上げてタトゥーを披露した。その後オーバメヤンはさらに2得点を挙げハットトリックを記録し、試合はアーセナルの4-2の勝利となった。
アンドレ＝ピエール・ジニャック（キャプテン翼）
サッカー選手になる夢を多くの人に与えた代表的アニメといえば、高橋陽一氏の名作『キャプテン翼』であろう。ジネディーヌ・ジダン（元ユベントス、レアル・マドリード。2021年5月27日にマドリード監督辞任）や、現在ヴィッセル神戸でプレーしている元バルセロナMFアンドレス・イニエスタなど、数々のレジェンド選手が「大空翼」たちの全国制覇に向けての冒険をフォローし、同作品に大きな影響を受けた。
この『キャプテン翼』のタトゥーを入れることを決意した選手も数人存在し、その1人がメキシコのUANLティグレスに所属するアンドレ＝ピエール・ジニャックである。
ジニャックの左腕には「中学生編」に登場する大空翼（南葛SC）と日向小次郎（東邦学園）のタトゥーが入っている。東京五輪ではフランス代表のOA（オーバーエイジ枠）として来日し、7月28日に行われた日本代表戦前の記者会見でその左腕を記者に見せると「僕は日本のマンガのビッグファンなんだ」と断言した。
コメントランキング