日本代表は12日、FIFAワールドカップ・カタール大会のアジア最終予選・オーストラリア戦に臨み、2-1と勝利している。しかし、3度にわたりFIFAワールドカップに出場した実績を持つ元日本代表MF本田圭佑(35)は、セルティックで活躍するFW古橋亨梧(26)の起用法に納得していないようだ。12日、英紙『サン』が伝えている。
日本代表はカタールW杯アジア最終予選の初戦でオマーン相手に0-1と敗戦。その後は中国戦で勝利したものの、今月8日開催のサウジアラビア戦でも決定力を欠くと、71分にレガネスのMF柴崎岳(29)のミスから先制ゴールを献上し、0-1と黒星。これにより、3試合を終えて全勝のオーストラリアやサウジアラビアから6ポイント差をつけられる厳しい状況になっていた。
また、この3試合における古橋亨梧の起用法を巡っては、中央でなくサイドでの起用にこだわった森保一監督に対する批判の声が上がっていたほか、かつて日本代表で活躍していた前園真聖氏もSNSで「古橋をサイドではなくゴールに近いポジションで使わないのかな…」と投稿するなど、疑問を投げかけていた。
そんな古橋亨梧はオーストラリア戦でもベンチスタートとなったが、FW大迫勇也(31)の負傷により61分から途中出場。「4-3-3」のシステムにおける3トップの中央でプレーしている。
そして日本代表は1-1で迎えた後半40分、FW浅野拓磨(26)がDF吉田麻也(33)からのロングフィードを右足でトラップした後、左足でシュート。これはGKマシュー・ライアン(29)に弾かれたものの、こぼれ球が右ポストに当たると、そこに古橋亨梧が詰めてDFアジズ・ベヒッチ(30)のオウンゴールを誘っていた。
決勝ゴールを演出するなど好パフォーマンスを発揮した古橋亨梧には、多くのサッカーファンが称賛や労いの言葉を送っているほか、サイドではなく中央で起用されたことを喜ぶコメントもSNSで上がっている。
その中、本田圭佑は「古橋選手が投入されてから、チーム全体が良くなったことは間違いないですね。それも彼はストライカーとして出場しました。とても速く、ゴールを決められます。ディフェンダーにとっては厄介な存在です。日本代表(のフォワード)でファーストチョイスになるでしょうね」と古橋亨梧のプレースタイルを解説。
その上で「個人的な考えですが、オーストラリア戦で勝利するためのカギは彼が握っていましたが、ベンチスタートでした。彼がスタメンでなかったことにとても驚いていますし、これから日本代表でも先発で見たいですね。今まで代表戦で古橋選手が本来のポジションでそこまで使われなかったのも僕には分からないですし、(メディアの皆さんが)監督に質問すべきことですよ」とコメント。森保一監督の起用法に対する疑念を振り払えてない心境を明かした。
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