アーセナル女子チームに所属するFW岩渕真奈(28)は、5日開催のUEFA女子チャンピオンズリーグ・グループステージ第1節・バルセロナ戦で惨敗した経験において、なでしこジャパン(女子日本代表)に還元できる可能性を見出している。
この一戦では、昨季王者のバルセロナがアーセナルを終始圧倒。前半に2点を奪うと、後半にもカウンターから1点を失うものの、さらに追加点をあげて突き放し、4-1とバルセロナが勝利している。一方、岩渕真奈はベンチスタートとなると、79分から途中出場。しかし、バルセロナが試合を有利に進める中、本来のパフォーマンスを発揮できなかった。
そんな岩渕真奈は6日に自身のSNSアカウントを更新。バルセロナ相手に黒星を喫したことについて「昨日の試合の話を少し。日頃から凄いなと感じるアーセナルのチームメイト達が目の前で圧倒されるのを見て、今まで感じた事のなかった感情になりました。全ての質が高すぎたバルセロナのサッカー。ゴールへの迫力、立ち位置、個々の技術、切り替え、連動。すごかった」と対戦相手とのレベルの違いを振り返る。
そして「日本がもう一度トップを目指すならこのサッカーだと思います。チームメイトに『スペインか日本だよこのサッカー』って言われたから、少しだけちょっと未来に灯りが見えた気がします。日本の選手みんなに前半だけでも見てもらいたい。負けちゃったけど…」となでしこジャパンが再び強さを取り戻すためのヒントをつかんだことを明かしている。
さらに「まずは個人で少しでも感じて学んで、対抗、近づけるように頑張るしかないなと。世界のトップって上に行けば上に行くほど遠くてとんでもない世界だけど、毎日学べる環境に身を置けてるのって選手として幸せ。一生満足なんてできないけど。学びを得た後のミーティングからも更に学び」とファンに対してさらなるレベルアップを図ることを誓った。
なお、なでしこジャパンは2011年に開催された女子ワールドカップで劇的な優勝を果たしたこともあり、ここ数年にわたり注目を集めていた。しかし、東京五輪女子サッカー競技では周囲からの期待とは裏腹に準々決勝敗退という結果に終わっていた。
そんななでしこジャパンの前線をけん引する岩渕真奈には、バルセロナ戦で感じたことを今後の代表活動に生かすことが期待される。
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