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「偉大な選手になるために…」2戦連続出場の三笘薫を同僚GK絶賛!指揮官の評価は…

三笘薫 写真提供: Gettyimages

 明治安田生命J1リーグの川崎フロンターレでプレーした過去をもち、現在ジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー1部)のユニオン・サン=ジロワーズに所属するU24日本代表MF三笘薫(24)は、早くもチームメイトからの信頼をつかんでいるようだ。18日、ベルギーメディア『DH』が伝えている。

 三笘薫は昨季、川崎フロンターレでプロ1年目ながらもJ1リーグで30試合に出場して13ゴール12アシストをマーク。J1リーグ制覇と天皇杯優勝に大きく貢献し、Jリーグのベストイレブンに選出されていた。そして今季も主力として活躍すると、U24日本代表の一員として臨んだ東京五輪男子サッカー競技の3位決定戦・メキシコ戦でもゴールをあげていた。

 この活躍もあり、三笘薫は東京五輪男子サッカー競技の全日程終了後にプレミアリーグのブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFCへの完全移籍が正式決定。ただ、イギリスで労働許可証が発行されないという事情もあり、ユニオン・サン=ジロワーズへ1年レンタルにより加入している。

 同選手は、今月12日に行われたジュピラー・プロ・リーグ第7節・KRCヘンク戦で82分から出場。新天地でのデビューを果たすと、18日開催の第8節・ズルテ・ワレヘム戦でも72分から途中出場し、終盤に自陣からのドリブルで決定機を演出するなど、能力の片りんを見せつけている。

 そんな三笘薫について、GKルーカス・ピアド(26)はズルテ・ワレヘム戦の前日記者会見で「率直に感じていることだけど、彼はトッププレーヤーだ。偉大な選手になるために必要なクオリティがすべて備わっている。すでにチームに溶け込んでいるのが素晴らしいし、うまくやれているよ。我々は(新加入選手を)持ち上げてはいけない。彼と一緒に仕事をする仲間であるし、そうすることで彼は本来のパフォーマンスを発揮できるようになる。彼の状態は良いよ」と称賛している。

 また、チームを率いるフェリス・マッズ監督は「海外からこのクラブにやって来た選手については、落ち着いて様子を見なければならない。何もしてはいけないし、彼には(このクラブでのプレーに慣れるための)時間を与えるつもりだ」とコメントを残していた。

 新天地で早くも存在感を発揮している三笘薫だが、日本国内の多くのサッカーファンがいち早くレギュラーに定着する同選手の姿を待ち望んでいるはずだ。