U24日本代表の一員として東京五輪男子サッカー競技に出場したDF冨安健洋(22)は、ボローニャ残留が濃厚とみられる中、トッテナム・ホットスパー以外のクラブも関心を寄せているようだ。29日、イタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が報じている。
冨安健洋の去就を巡っては、ボローニャとの契約を2024年6月まで残す中、昨季終了後からアタランタやトッテナムが獲得レースを展開していたが、アタランタはすでに同選手への興味を失っている模様。また、先月以降にはミランやアーセナルなどが移籍先候補に浮上していた。また、トッテナムは先月に移籍金2000万ユーロ(約26億円)によるオファーを提示しているが、ボローニャ幹部は同選手を売却するのにふさわしいオファーが届いていないことを明かしている。
また、冨安健洋本人は東京五輪の全日程を終えた後、明治安田生命J1リーグのアビスパ福岡の川森敬史代表取締役社長と面会を行い、今月中旬にイタリアへ再入国。セリエA2021/22シーズン開幕節・サレルニターナ戦ではメンバー外となっていたが、28日に行われた第2節・アタランタ戦では途中出場していた。
その中、同選手はボローニャ首脳陣に対してプレミアリーグ移籍の意思を伝えたものの、ボローニャは移籍金2500万ユーロ(約32億円)以上のオファーが届いていないことから、移籍を容認しない姿勢を貫いている。
ただ、『ガゼッタ・デッロ・スポルト』の報道によると、移籍ウィンドウ閉鎖が近づく中、冨安健洋にはトッテナムのみならず、ウェストハム・ユナイテッドやレスター・シティも関心を寄せている模様。さらに、ボローニャはイタリア代表FWリッカルド・オルソリーニ(24)に届くオファーと比較した上で冨安健洋の去就に関する決断を下すものとみられる。
なお、冨安健洋は現在ボローニャで年俸80万ユーロ(約1億300万円)を受け取っているが、すでにトッテナムと年俸200万ユーロ(約2億7000万円)による5年契約を結ぶことで合意しているという。
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