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冨安健洋、ボローニャにプレミア挑戦を直訴も…32億円以上のオファー届かず

冨安健洋 写真提供: Gettyimages

 U24日本代表の一員として東京五輪男子サッカー競技に出場したDF冨安健洋(22)は、ボローニャ残留が濃厚と伝えられている。その中、同選手はクラブ幹部に対して、自身の去就に関する意思を伝えていたようだ。25日、イタリアメディア『トゥットボローニャ』が報じている。

 冨安健洋の去就を巡っては、ボローニャとの契約を2024年6月まで残す中、アタランタやトッテナムが獲得レースを展開。先月以降にはミラン、アーセナル、レスター・シティなど複数クラブが新たに移籍先候補に浮上。トッテナムが移籍金2000万ユーロ(約26億円)によるオファーを提示するなど、一時は今夏移籍に近づいていたが、ボローニャ幹部は同選手を売却するのにふさわしいオファーが届いていないことを明かしている。

 また、冨安健洋本人は東京五輪の全日程を終えた後、明治安田生命J1リーグのアビスパ福岡の川森敬史代表取締役社長と面会を行い、今月中旬にイタリアへ再入国。すでにチームには戻っているものの、セリエA2021/22シーズン開幕節・サレルニターナ戦ではメンバー外となっていた。

 冨安健洋はすでにイタリアメディアのインタビューにおいてプレミアリーグ挑戦の意思を明かしていたが、『トゥットボローニャ』の報道によると、選手サイドはボローニャ首脳陣に対して改めてプレミアリーグへの移籍を望んでいることを伝えたとのこと。しかし、ボローニャは移籍金2500万ユーロ(約32億円)以上のオファーが届いていないことから、移籍を容認しない姿勢を貫いているようだ。

 なお、冨安健洋は現在ボローニャで年俸80万ユーロ(約1億300万円)を受け取っているが、すでにトッテナムと年俸200万ユーロ(約2億7000万円)による5年契約を結ぶことで合意しているという。