スコティッシュ・プレミアシップ(スコットランド1部)の強豪セルティックに所属する日本代表FW古橋亨梧に対して、ライバルクラブであるレンジャーズのサポーターが人種差別行為をとったことが大きな問題となっている。その中、セルティックを率いるアンジェ・ポステコグルー監督も古橋亨梧に対する差別行為があったことについて憤りを感じているようだ。23日、クラブ公式サイトが指揮官の言葉を伝えている。
セルティックは今月9日にライバル関係のあるレンジャーズとの直接対決を控えている。その中、レンジャーズのサポーターが22日のスコティッシュ・プレミアシップ第3節・ロス・カウンティ戦後、バスの車内で古橋亨梧に対する人種差別のチャントを歌っていたほか、アジア人を差別するジェスチャーをしており、SNS上でその時の動画が拡散されている。
この問題を巡っては、セルティックとレンジャーズの両クラブが人種差別的行為を非難する声明を発表。また、レンジャーズは古橋亨梧に対する差別的行為に及んだサポーターに対して、無期限の入場禁止処分を科している。
その中、ポステコグルー監督は今回の問題について「正直、とても悲しかった。私自身が彼をここに連れて来たからね。私は日本で3年半過ごした。もちろん外国人として過ごしたのだが、温かく迎え入れてくれたよ。日本人の礼儀正しさを理解しているし、だからこそ私はキョウゴを連れて来た」
「(スコットランドでの)彼の経験は、この48時間以内に映し出された出来事とは全く正反対にものであると私は確信している。彼とは話をしたが、彼はここでのプレーや生活、グラスゴーの街、それに自分のことを受け入れてくれたことをとても好んでいる」
「これは教育の問題ではない。人々は何が良いことなのか悪いことなのか理解しているはずだ。まともな人間であれ。そして敬意をもって人と接しろ。我々にとって最も優先すべきなのは、選手を守ることだ。キョウゴはとてもいいやつだ」とクラブ公式チャンネル『Celtic TV』を通じてコメント。差別行為に対する悲しみや怒りをあらわにするとともに、日本人の素晴らしさに対しても言及した。
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