東京五輪のU24日本代表MF三好康児を擁するジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー1部)のロイヤル・アントワープは14日、先日インテルを退団していた元ベルギー代表MFラジャ・ナインゴランの獲得を公式発表した。
ナインゴランは2018年にローマからインテルに移籍したものの、アントニオ・コンテ前監督の構想から外れたことにより、2019年夏に1年レンタルでカリアリへ復帰。昨夏に一度インテルへ戻っていたが、負傷離脱もあり出場機会に恵まれず、今年1月に再びカリアリへ舞台を移していた。同選手はカリアリへのレンタル移籍後、累積警告による出場停止となったセリエA第33節・ローマ戦を除いたリーグ戦全試合で先発出場。セリエB降格の危機に瀕していたチームを残留に導いている。
ナインゴランの去就を巡っては、先週にスュペル・リグ(トルコ1部)の強豪ベシクタシュが獲得オファーを提示。しかし、ナインゴラン本人は古巣カリアリ以外のクラブでプレーすることを考慮していなかったと伝えられていた。また、インテルは今月10日に同選手との契約解除に踏み切っていた。
しかし、選手サイドはカリアリと年俸面で折り合いがつかず、合意には至らなかったとのこと。そして今週に入ってアントワープがナインゴランと年俸400万ユーロ(約5億2000万円)による2年契約で合意。ナインゴラン本人は14日にメディカルチェックを通過し、正式にサインを交わしている。
三好康児は13日に行われたジュピラー・プロ・リーグ第4節・シャルルロワ戦でベンチスタートだったが、後半途中から左サイドでプレーしていた。昨季の上位クラブによるプレーオフではトップ下で先発起用された同選手だが、ナインゴランの加入により出場機会に影響が出るかもしれない。
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