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川崎MF三笘薫がブライトンへ完全移籍「フロンターレはサッカーだけではなく…」

三笘薫 写真提供: Gettyimages

 明治安田生命J1リーグの川崎フロンターレは10日、東京五輪のU24日本代表MF三笘薫がプレミアリーグのブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFCへ完全移籍することを公式発表している。

 現在24歳の三笘薫は、筑波大学から昨年に正式に川崎フロンターレへ入団。昨季はプロ1年目ながら、J1リーグで30試合に出場して13ゴール12アシストをマーク。J1リーグ制覇と天皇杯優勝に大きく貢献しており、Jリーグのベストイレブンに選出されていた。そして今季も攻撃陣の主力として、ここまでJ1リーグ20試合に出場して8ゴールをあげているほか、東京五輪男子サッカー競技では、3位決定戦・メキシコ戦でゴールを決めていた。

 同選手は川崎フロンターレのサポーターや関係者に対して「このたびブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFCに完全移籍することになりました。僕はU-10からフロンターレアカデミーで育ちました。フロンターレはサッカーだけではなく人として成長させてくれたクラブであり、さまざまな思いがありますが、プロサッカー選手として常に向上心とチャレンジの想いを持っているために今回の決断となりました」

 「大学を経由してプロの世界に入ることができましたが、僕のサッカーに関するほとんどがフロンターレで学んだことです。このクラブには感謝の思いしかありません。アカデミー時代、先輩たちの背中をずっと追いかけていました。Jリーグで活躍するだけでなく、海外のクラブで活躍する方たちもいます。僕も先輩たちに続いて世界の舞台で結果を出すことが、川崎フロンターレというクラブを世界に知ってもらえる、そしてクラブの発展につながると思います。またアカデミーの代表としてそういう姿を見せることが、アカデミーの後輩たちやこれからフロンターレに入りたいと思っている子どもたちに希望を与えられると思っています」

 「プロになって等々力でプレーして、スタジアムの熱気を肌で感じてすごく高ぶるものがありました。これがプロの世界なんだと実感した記憶があります。トップチームでの約1年半。コロナ禍の影響で、子どものころから見てきた満員の等々力の中で、サポーターの皆さんの大きな声援の中で一緒にプレーすることはできませんでしたが、皆さんにはいつも温かい雰囲気と大きな拍手で後押ししてもらいました。ありがとうございました」

 「チームメイト、スタッフ、そしてたくさんのサポーターの皆さん、たくさんの方々に支えられてここまで来ることができました。フロンターレで学んだことを生かし、これからサッカー選手としてもっともっと成長していきたいと思います。最後に。去年僕の応援歌を作っていただいたのですが、その歌をスタジアムで聞けなかったのが心残りではあります。いつかまた等々力に帰ってきたときに、その応援歌を聞けたら嬉しいです。今まで応援ありがとうございました」とクラブ公式サイトを通じてコメントを残している。