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マンU、ルカクのチェルシー移籍で数億円の収入が!インテルへ売却時に…

ロメル・ルカク 写真提供: Gettyimages

 チェルシーはベルギー代表FWロメル・ルカクを獲得することでインテルと合意に達した。移籍金は1億1500万ユーロ(約150億円)にのぼるとみられるが、この取引が成立した場合にはインテルのみならずマンチェスター・ユナイテッドも収入を得るようだ。7日、イギリス・マンチェスターの地元メディア『マンチェスター・イブニングニュース』が報じている。

 現在28歳のルカクは、インテルとの契約を2024年夏まで残していた。また、シモーネ・インザーギ新監督やジュゼッペ・マロッタCEO(最高経営責任者)らはルカクの残留を強く望んでいるものの、蘇寧グループのスティーヴン・チャン会長は新型コロナウイルス感染拡大により財政面に問題を抱えていることを理由に同選手の放出を望んでいると伝えられていた。

 その中、チェルシーは移籍金1億ユーロ(約131億円)にくわえてスペイン人DFマルコス・アロンソの譲渡という条件でオファーを提示したものの、インテルはこれを拒否。しかし、1億1500万ユーロ(約150億円)まで増額して再度獲得の打診を行ったところ、インテル側がこれを受け入れたことによりクラブ間合意に達したという。くわえて、チェルシーは選手サイドと2026年6月までの5年契約を結ぶことで合意を取り付けていることから、ルカクの再獲得はほぼ確実とみられる。

 一方、マンチェスター・ユナイテッドは2019年夏にインテルへルカクを売却。両クラブの取引内容には「インテルが同選手を売却する場合にはマンチェスター・ユナイテッドに対して移籍金のおよそ5%を支払う」という条項が盛り込まれているとのこと。これにより、マンチェスター・ユナイテッドはおよそ400万ポンド(約6億1000万円)の収益をあげるとのことだ。

 なお、ルカクは2019年夏にマンチェスター・ユナイテッドからインテルへ完全移籍により加入。セリエA初挑戦ながらも、移籍1年目の2019/20シーズンから主力に定着してリーグ戦で23ゴールをマーク。アントニオ・コンテ前監督から絶大な信頼を寄せられると、昨季はリーグ戦で36試合に出場して24ゴール10アシストをマーク。アルゼンチン代表FWラウタロ・マルティネスとともに前線に必要不可欠な戦力として活躍し、2010/11シーズン以来となるセリエA優勝に大きく貢献していた。