明治安田生命J2リーグのヴァンフォーレ甲府でプレーした過去をもつMF瀬戸貴幸は、ドーピングの規定違反により8カ月にわたる出場停止処分を受けていた。その中、同選手は今月29日にルーマニア1部から降格したアストラ・ジュルジュからペトロルル・プロイェシュティへの移籍が正式決定した。
瀬戸貴幸はアストラ・ジュルジュやトルコのオスマンルスポルFKでプレーした後、2018年夏にヴァンフォーレ甲府へ加入。しかし、J2リーグ1試合、YBCルヴァンカップ2試合の出場にとどまると、契約満了によりヴァンフォーレ甲府を退団。ラトビア1部のFK RFSへの加入をへて、昨年1月にアストラへ3度目となる復帰を果たしていた。
しかし、瀬戸貴幸は昨年9月にドーピングの規定違反でチームメイト2名とともに長期出場停止処分を受けている。3選手はブカレストの医療施設で注射を受けているが、「12時間以内に100ml以上の液体を体内の取り入れてはならない」という規定に抵触していたという。そのため、同選手は2020/21シーズンのルーマニア1部リーグでわずか4試合の出場にとどまり、昨年10月以降は公式戦で出場していなかった。また、瀬戸貴幸は今年2月に35歳の誕生日を迎えた際、ルーマニア国内メディアのインタビューで現役続行の意思を示していた。
瀬戸貴幸ら数選手を欠いたアストラは、2020/21シーズンで成績不振に陥ると、2部降格が決定。同選手は1部リーグでのプレーを目標とする中で移籍先を探していたが、今月29日にルーマニア2部のペトロルル・プロイェシュティと2022年6月までの契約期間でサインを交わした。
瀬戸貴幸本人は今回の移籍について「今シーズンはルーマニア2部リーグのPetrolul Ploiestiでプレーすることになりました!自分の目標としてはやっぱり1部リーグでプレーをすることでしたが、自分を必要としてくれるクラブがあることに感謝して、ルーマニアリーグ優勝4回とカップ戦優勝3回のこの古豪を1部に上げられるようにチャレンジしようと決断しました」
「2部リーグは試合時間や移動距離などタフなコンペティション、シーズンになると思うので、常に良い結果を出し、コンスタントに継続できるよう精一杯頑張りますので応援よろしくお願いします!今シーズンからは観客も入りますし、また熱い戦いを届けられると思います。是非”ペトロール”の愛称でよろしくお願いします!」と自身のブログを通じてコメントを残している。
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