明治安田生命J1リーグの鹿島アントラーズでプレーしていた過去をもつFW鈴木優磨は、ジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー1部)のシント=トロイデンVV(STVV)退団に向かっている。その中、スュペル・リグ(トルコ1部)の強豪フェネルバフチェは依然として同選手の獲得を狙っているようだ。20日、トルコメディア『Fotospor』が報じている。
現在25歳である鈴木優磨の去就を巡っては、STVVが新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて資金調達を行う必要性に迫られれていると伝えられる中、ペーター・マース元監督や立石敬之CEO(最高経営責任者)がベルギー国内メディアのインタビューで同選手の今夏退団が濃厚となっていることを認めるコメントを残していた。
また、リーグアン(フランス1部)のサンテティエンヌをはじめ10以上のクラブから関心を寄せられる中、選手サイドはヘルタ・ベルリンからのオファーを拒否。その後、5月中旬にはフェネルバフチェが同選手の代理人との交渉を開始。STVVとのクラブ間交渉も行っているが、現時点では合意に至っていない。
さらに、今週に入って東京五輪の日本代表DF冨安健洋を擁するボローニャが新たに鈴木優磨をリストアップしたとイタリア国内メディアが報道。ボローニャは中国スーパーリーグの上海海港(旧上海上港)に在籍するオーストリア代表FWマルコ・アルナウトビッチの獲得に乗り出しているがクラブ間交渉で進展がないため、アルナウトビッチから鈴木優磨へターゲットを切り替える可能性があるという。
その中、フェネルバフチェはタンザニア代表FWムブワナ・サマッタの放出をここにきて検討している模様。現在28歳のサマッタは、昨夏にアストン・ビラからフェネルバフチェへ加入。しかし、2020/21シーズンはリーグ戦で14試合の先発出場で5得点に終わっているほか、今年4月以降は大半の試合でベンチを温めていた。
そしてフェネルバフチェはサマッタを放出した場合に、鈴木優磨の獲得に再び向かう模様。一方、STVVは移籍金として少なくとも500万ユーロ(約6億5000万円)を求めているという。
なお、鈴木優磨本人はすでにSTVVのプレシーズントレーニングに合流しているが、トレーニングマッチには出場していない。ここに来て再び自身の去就に関する報道が飛び交う中、今後の動向に注目が集まる。
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