バルセロナのフランス代表FWアントワーヌ・グリーズマンは、日本国内での人種差別発言で物議を醸している。同選手は今夏放出の噂が絶えないが、本人は残留も視野に入れているようだ。11日、スペイン紙『アス』が報じている。
現在30歳のグリーズマンは2019年夏にプレシーズンマッチで日本を訪れた際、フランス代表FWウスマン・デンベレとともにホテルで日本人への差別発言を行っており、今月はじめにSNS上で動画が拡散。両選手は自身のSNSアカウントに謝罪のコメントを投稿しているが、多くのファンや関係者などから反発は収まりの気配を見せていない。
また、今月6日にはバルセロナと協力関係を築いている楽天グループの三木谷浩史会長兼社長も差別発言をした2選手やバルセロナに抗議する姿勢を打ち出している。くわえて、株式会社コナミデジタルエンタテインメントは、遊戯王コンテンツでグリーズマンとのアンバサダー契約を解除したことを公式発表。グリーズマン本人は三木谷氏に対して個人的に謝罪を行ったと伝えられている。
一方、バルセロナはアルゼンチン代表FWリオネル・メッシとの契約延長を行うのに2億ユーロ(約262億円)を要することもあり、ブラジル代表MFフィリペ・コウチーニョやボスニア・ヘルツェゴビナ代表MFミラレム・ピアニッチ、フランス代表DFサミュエル・ユムティティなど複数選手の放出を目指している。その中、今回の一件を踏まえて、高額年俸を受け取っているグリーズマンも放出候補に含まれたと現地メディアは報じている。
また、グリーズマンの移籍先候補としてマンチェスター・シティがあがっているほか、スペイン代表MFサウール・ニゲスと入れ替わる形で古巣のアトレティコ・マドリードへ復帰するという噂も飛び交っている。
ただ本人はリーグ戦やUEFAチャンピオンズリーグでタイトルを争えるクラブへの移籍を検討している一方で、2024年6月まで残っているバルセロナとの契約を全うする考えも持っているようだ。
なお、グリーズマンは2019年夏にアトレティコ・マドリードからバルセロナへ加入。2020/21シーズンは公式戦44試合に先発出場して19ゴール12アシストをあげている。
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