明治安田生命J1リーグの大分トリニータは5日午前、「大分トリニータを応援してくださる全ての皆様へ、大分フットボールクラブ 代表取締役榎徹よりメッセージ」と題した公式声明を発表している。
大分トリニータは昨季終了後、DF岩田智輝やDF鈴木義宜をはじめ多くの主力選手が退団。今季はJ1リーグ開幕節・徳島ヴォルティス戦こそ引き分けたものの、4月はじめから約1カ月間にわたり公式戦6連敗を喫するなど、厳しい戦いを強いられている。また、リーグ戦では16試合を終えて勝ち点12の獲得にとどまっており、J2リーグ降格圏の19位に沈んでいるほか、YBCルヴァンカップでもグループステージ敗退となっている。
その中、大分フットボールクラブ代表取締役の榎徹氏は「いつも大分トリニータをご支援、ご声援いただき、心から感謝申し上げます。また、先日のクラウドファンディング「一致団結」プロジェクトでは、4395件で約8900万円もの多くのご支援をいただきました。重ねて感謝申し上げます」
「さて、今シーズンは4チームがJ2に降格するというレギュレーションで、大分トリニータは16試合を終えた時点で3勝3分け10敗、勝ち点12で19位という状況です。ファン・サポーターをはじめ、スポンサー、行政、株主の皆様など、多くの関係者にご心配をおかけしており、申し訳ない思いでいっぱいです。また、クラブの代表として責任を痛感しているところです」
「このような状況ですが、監督、選手、スタッフはファイティングスピリットを失ってはいません。先日のアビスパ福岡戦でも最後まで体を張って勝利を手にすることができました。また、サポーターの拍手とクラウドファンディングに象徴されるような熱い心が選手の背中を押してくれました。文字どおり“一致団結”しての勝利だったと思います。現在は、19位と降格圏内ですが、何としてもJ1残留をはたし、少しでも上の順位を目指していきたいと考えています」と声明を発表。
そして監督人事については「片野坂監督には引き続き指揮をとっていただきます。トリニータにとって、片野坂監督が最適だというクラブとしての判断に変わりはありません。また、勢いをつける意味も含めて選手補強が必要だと考えており、現在、準備を進めているところです。これには、クラウドファンディングでご支援いただいたお金も使わせていただきたいと考えています。クラウドファンディングの使い途については後日ご報告をさせていただきますが、当初予定していた設備への投資等を少しセーブして補強資金の一部にさせていただきたいと考えています」
「今後も厳しい戦いが続くと予想しています。残り22試合です。多くの方の支援で成り立っている大分トリニータとしての誇りを持ち、チーム一丸となって、目の前の戦いに集中して貪欲に、泥臭く、勝ち点を、勝利を狙っていきます。皆様とともに、一致団結して、この難局を乗り切っていきたいと考えています。今後とも、大分トリニータへの熱いご声援、ご支援をお願いいたします」と片野坂知宏監督の続投を明言するとともに、今夏の移籍ウィンドウでの選手獲得に動いていることも明かした。
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