明治安田生命J3リーグのFC今治は19日、スペイン人のリュイス・プラナグマ・ラモス監督の解任を公式発表している。
リュイス氏はエスパニョール、グラナダ、ビジャレアルなどスペイン国内の複数クラブの下部組織やトップチームで指導にあたった後、昨年1月にFC今治の指揮官に就任。昨季は新型コロナウイルス感染拡大により大幅な日程変更が行われた中、J3リーグ7位で終えていた。
しかし、今季は3月14日のJ3リーグ開幕節・ロアッソ熊本戦で敗れると、以降も黒星が先行。今月16日の第7節・カマタマーレ讃岐戦ではドローとなっていたが、13位に低迷している。
リュイス氏はFC今治との契約解除について「こういう時にぴったりな言葉を見つけるのは難しいですね。1年4ヶ月前、今治に到着した日、皆様から飛びっきりのおもてなしで受け入れていただいたことを昨日のことのように覚えています。あの日のことはこれからも決して忘れることはないでしょう」
「本日をもって、皆さまとお別れすることになります。しかし、これは「さようなら」ではありません、皆さまのことはこれからも大切な思い出として私の心に残り続けます。今後も今治のファンとしてこの素晴らしいチームを応援し続けます。今や、今治は私の第二の故郷となりました」
「まず、愛する日本に来て、多くの学びと貴重な機会を与えていただいた岡田さんに感謝したいと思います。サッカー人としてかつてないほどの経験を得たこと、今治というクラブに所属できたことを誇りに思います。矢野社長、このご恩は忘れません」
「また、チームのために毎日全力を尽くしているスタッフの皆さんに感謝します。あなた達無しではこれまでの全てを実現することは不可能でした。共に戦ってきた選手の方々にも、その努力、プロ意識、献身に感謝しています。そして、素敵なサポーターの皆さんと今治市民のみなさまから頂戴したおもてなし、愛と尊厳に感謝します」
「来日直後に、私達の生活を一変させたコロナ禍にみまわれましたが、乗り越えるためにみんなで全力を尽くしました。容易ではなかったですが、よく頑張ったと思います。色々なプロジェクトがその進路を変えることは当然あることですし、それがスポーツであり人生だと考えています。皆様から受けた優しさと感謝の気持ちを胸に次へ旅立ちます。今治、これからも私の心と共に。皆さま本当にありがとうございました」とサポーターに対してメッセージを送っている。
また、FC今治の岡田武史代表取締役会長は今回の監督交代について「リュイス監督と共にJ2昇格を成し遂げようと全力を尽くしましたが、残念な結果になってしまいました。家族を母国に置いて日本で単身頑張ってくれた事、心より感謝しています。1人の友人としてこれからもサポートしてほしいと思っています。我々はこの危機をクラブ全体でカバーしていきたいと思います」とクラブ公式サイトを通じてコメントを残している。
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