カターレ富山
“愛するチームを共に“語れ”、“歌え”(イタリア語の「カンターレ」[Cantare])、そして“勝て”(富山の方言である「勝たれ」) という意味を込めて名付けた。併せて、頂点を目指して、富山県民(サポーター)と肩(カタ)を組んで共に「行こう」(フランス語の「アレ」[Aller=行く])というチームの姿勢をあらわしている。”
カターレ富山公式サイトより
イタリア語「カンターレ」の深意
イタリア語「カンターレ(Cantare)」の細かい説明をしよう。「歌う」という意味もあるが、言葉の組み合わせによって他の意味も持つこともある。
例えば「Cantare(歌う)」と「Vittoria(勝利)」を合わせた「Cantare la vittoria(勝利を歌う)」という言い方。これは「勝利の後に歌を歌う」ではなく、「勝利の後に喜ぶ」という意味になる。
また「Cantare le imprese」という言い方もある。「Imprese(英雄的な行為)」を歌うという表現で「(勇者などの)英雄的な行為を多くの人に伝える」という意味になる。富山の素晴らしいプレーを多くの人に広めたいサポーターにとってもぴったりの言い方だ。
ヴァンラーレ八戸
“イタリア語で起源を「デリヴァンテ」南の郷を「アウストラーレ」。背景は八戸の海・青、南郷の緑。”
ヴァンラーレ八戸公式サイトより
イタリア語「デリヴァンテ」と「アウストラーレ」の深意
確かに「デリヴァンテ(Derivante)」は「起源」で、「アウストラーレ(Australe)」は「南の郷」という意味を持つが、2つとも現代のイタリア語ではあまり使われていない単語だ。
「Derivante」には「過去とのつながりを大事にする」というニュアンスも含まれる。少し難しいイタリア語になるが「Derivante da un giocatore(ある選手から発生)」という表現で「ほぼ全てはこの選手から始まった、この選手はレジェンドだ」という意味となる。
カマタマーレ讃岐
“会社名のカマタマーレ(Kamatamare)は、釡玉うどんとイタリア語で海を意味する「マーレ(Mare)」を合わせた造語。讃岐は香川県の旧国名。2006年シーズンからチーム名称として使用。”
カマタマーレ讃岐公式サイトより
イタリア語「マーレ」の深意
イタリアで「マーレ(Mare)」という単語は多くの場面で使われる。意味は「海」だけではなく「数え切れないほど多い(もの、こと)」というニュアンスもある。
例えば「Un mare di tifosi」という言い方がある。「Tifosi」は「サポーター」であり、「Un mare」と合わせて「数え切れないほどのサポーター」という意味だ。
また、このニュアンスは「感情」を表す単語と合わせても使うことができる。「Un mare di amore」で「あふれだすほどの愛情」という意味になる。
ロアッソ熊本
“熊本を象徴する「阿蘇山」や「火の国熊本」から、熊本の燃える情熱を表す 赤のイタリア語「ロッソ」と、イタリア語で「アッソ」=「エース」「唯一の」を含んだ造語で、 Jリーグでもエースとなりうるナンバー1のチームを目指す決意をチーム名に込めました。”
ロアッソ熊本公式サイトより
イタリア語「ロッソ」と「アッソ」の深意
「ロッソ(Rosso)(赤)」も「アッソ(Asso)(エース)」もイタリア人がよく使う言葉である。「Rosso」には「赤」または「赤い」という意味しかないが、「Asso」には「エース、唯一の」という意味以外にも「秘密兵器、最終的に勝つための集団を持つ」というニュアンスも含まれる。
例えば「Asso nella manica」というフレーズで「裾にエースのカードを隠している」という意味になり「今負けそうであっても、最終的には勝つための絶対的なもの(力など)を持つ」という表現として使われる。
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