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セレッソ大阪、タイの強豪ムアントン所属のベトナム代表GKの獲得見送りへ。練習欠席が続き…

セレッソ大阪のホーム ヤンマースタジアム長居 写真提供:Gettyimages

 明治安田生命J1リーグのセレッソ大阪はタイの強豪ムアントン・ユナイテッドでプレーしていたベトナム代表GKダン・バン・ラムの獲得を見送るようだ。20日、タイメディア『SMMSPORT』やベトナムメディア『VNEXPRESS』が報じている。

 ロシア系ベトナム人であるダン・バン・ラムは2019年2月にベトナムのハイフォンFCからムアントン・ユナイテッドへ加入。移籍1年目から正守護神に定着すると、2020シーズンはここまでリーグ戦12試合に出場しているが、移籍の可能性が飛び交い始めた12月中旬以降はベンチ外となっている。同選手の去就を巡っては、タイ国内のクラブのみならずロシアや日本のクラブも関心を寄せる中、セレッソ大阪が争奪戦を制したと年明けに現地で報じられていた。

 ところが、ダン・バン・ラム本人は1月上旬から突然ムアントン・ユナイテッドの全体トレーニングに姿を見せなくなると、同選手の代理人が自身のSNSアカウントにおいて金融面で違反があったとして国際サッカー連盟(FIFA)の規定に基づき同クラブとの契約解除を行ったことを発表。これに対してムアントン・ユナイテッド側が反発し、トレーニング欠席が続く場合には罰金処分を科す構えを見せている。そして、この選手サイドがクラブ側との間に問題を抱えた一連の流れを踏まえてセレッソ大阪首脳陣はダン・バン・ラムの獲得を見送る方針を打ち出したようだ。

 なお、セレッソ大阪は今季AFCチャンピオンズリーグのプレーオフ出場権を獲得しており、例年より過密日程になる可能性が極めて高い。長らく正守護神を務めているGKキム・ジンヒョンのバックアッパーも必要であるだけにダン・バン・ラムの獲得見送りにより編成面での見直しを迫られるかもしれない。