明治安田生命J1リーグのベガルタ仙台は29日午前、手倉森誠氏を新監督に迎え入れたことを公式発表している。
手倉森誠氏はかつて2008年から2013年までベガルタ仙台を率いた経験があり、チームを2009年にJ2リーグ優勝、東日本大震災で被災した2011年にはJ1リーグ4位、そして翌シーズンには2位と大躍進を遂げるなど実績を残している。また同氏は2016年のリオデジャネイロオリンピックで日本代表を率いたほか、今年のワールドカップ・ロシア大会では西野朗監督のもとコーチングスタッフとして帯同していた。
その後、昨季からV・ファーレン長崎で指揮を執っていたものの、今季はJ1リーグ昇格を目標に掲げる中、シーズン終盤まで徳島ヴォルティスやアビスパ福岡とし烈なJ1昇格争いを繰り広げたが、J2リーグ第41節・ヴァンフォーレ甲府戦でのドローによりJ2残留が決定。シーズン終了後に今季限りでの退任が発表されていた。
同氏は仙台の街に戻ってきたことについて「この度、ベガルタ仙台の監督に再び就任することとなった手倉森誠です。東日本大震災発生から10年目となる来シーズン、チームを率いることは様々な出来事とタイミングが重なったものであり、天に導かれたのだと感じています。今シーズン苦しんだベガルタ仙台を立て直す責任を持ち、常々話していた被災地・東北の希望の光、復興のシンボルになるべく、もう一度、舵を取ります。東北人の底力を見せるために、みなさまの力が必要です。また共に戦ってください」とクラブ公式サイトを通じて来季へ向けた意気込みを語っている。
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